釣りの話

釣り

ファン増えてます
武庫川渡船 宮本悦男さん

武庫川河口へ釣りに訪れるお客さんの顔ぶれが変わりましたね。常連のお客さんが減る一方で、新しいお客さんが来るようになりました。今までの「釣りが趣味」という熱心なファンではなく、「アウトドアやレジャーとして気軽に楽しみたい」というファミリーや女の子などが手ぶらで来るようになったんです。

コアな釣り好きは10匹以上釣っていくけれど、新しい人たちは1匹2匹とか釣れただけですごく喜んでくれて大切にしてくれる。これまでは釣り好きにしか知られていなかった尼崎の海を「こんなとこあるんや」と新鮮に感じてもらえました。ライト層に尼崎でもこんなレジャーができると知ってもらえたことは本当にうれしい誤算です。

ファミリーで来て、日傘をさしながら最初は子どもを見ているだけだったお母さんが、そのうち釣竿を持って、いつのまにか子どもほったらかしで楽しんでいる姿も。そういった人がこれからも来てくれるといいですね。

また、常連さんが大きい魚を釣っても、コロナ前ならみんな知らん顔していたのが、コロナ後はライト層の人たちがギャラリーとなって取り囲み「すごーい」と絶賛して、それに気をよくした常連さんがお魚をあげたりしてね。こういうやりとりがこれからも続いて、いろんな人たちと参加しながら、尼崎の釣りが盛り上がればいいなと思っています。■奏