整体の話

整体

症状の奥 声を探って
整体院HARPO 新良一さん

仕事のやり方を、時間的に余裕をもって過ごすスタンスに切り替えました。どうしても施術は、「濃厚接触」になりがちなので。もちろん収入は減りましたが、時間は増えました。この方が自分のペースにあっているようで、気持ちに余裕ができました。経営的に「もっと上へ」という思いより、一日一日楽しく、大事に仕事をしていこうと強く思うようになりました。

情報は、今、何が正しくて、何が間違っているのかわからないですよね。過剰な情報に不安を抱えて、不調を訴えるお客さんも多いです。マスク疲れとか、夜眠れないとか、体が過緊張を起こして脳に負担がかかっていたり。こういう時には、しゃべることに大きな意味があると思います。症状の奥にあるストレスを吐き出してほしい空間でもあるので、この期間は施術しながら、普段以上に話してもらうことを大事にしました。1対1の話しやすいスタイルでやっているので、家庭的なことも、人にいえないことも話しやすいと思います。話す空間があるというのは、とても大きな意味があると思っています。

「お客さんが来ない」「新規がゼロ」など業界には悲痛な声がたくさんあります。「もう潰れても仕方ない。そうなったら、また一からやり直そう」と開き直りました。これからは何があってもいいように常に準備しておく、次につなげるメンタルを作るきっかけにしようと思いました。

それでも来てくれる人、応援のメッセージをくれる人がいて本当にありがたい。お客さん一人一人を今まで以上に大事にしていきたいです。■中