大衆演劇の話

大衆演劇

ゆったりと地元劇場楽しんで
遊楽館 上田佳世さん

2月ころから徐々にお客様が減り始め、緊急事態宣言中は、状況を鑑み営業を自粛しました。コロナ以前は毎日100人前後のお客様で賑わっていましたが、営業再開後も今は、数人の日もあります。

一昨年、地元の尼崎に劇場を移転オープンさせ、盛り上げていこうと励んでいるところでしたので、苦しい気持ちでいます。

でも、劇場にゆったりとした時間が流れるようになり、地元のお客様との交流の機会が増えました。以前は業務に追われていた休憩時間に、談笑することも多いです。

遠方からのお客様の足が遠のいてしまったことは残念ですが、地域の方々が予想以上にご来場くださっていたことに気づくきっかけとなり、こんなにも楽しんでくださっていると嬉しく思っています。

コロナが終息してほしいと願いつつ、引き続き対策を行いながら営業していきます。■き


うえだかよ・尼崎生まれ、尼崎在住。大衆劇場に関心が高く、大阪で劇場経営を始める。地元尼崎で劇場を、という強い想いから、2年前に現在の場所に移転。老若男女に親しまれる劇場を目指し、若い方にも大衆演劇の楽しさを知ってほしいと邁進する。