公園の話

公園

都市公園の可能性
尼崎の森中央緑地平井住夫さん

尼崎の森中央緑地パークセンターでは、新型コロナウィルス感染拡大防止のため、3月から集客イベントを中止にしました。ところが学校の休校もあいまって、来園者が昨年に比べて増加し、3月は117%、4月は178%となりました。これまで200人程度だった平日で、500人を越える日が続出。休日も、1000人から2000人の来園がありました。5月の大型連休中は、駐車場を閉鎖したため100人から300人ほどに落ち込みましたが、それでも自転車で訪れる人が多く見られました。

遊具が使用禁止になっているなか、2.9haの大芝生広場で、若者や家族が自由になわとびや鬼ごっこ、ボール遊び、バドミントン、ピクニックなどを楽しみ、まさに「原っぱ」の原風景でした。小中学校の授業が再開されてからは、落ち着きを取り戻しましたが、大芝生広場で見られた風景は今も続いており、都市公園が持つオープンスペースの価値が、認められたような気がしています。尼崎でこれだけ広い芝生がある公園は尼崎の森中央緑地だけ。このオープンスペースの新しい活用にこれからも期待しています。■花


ひらいすみお・一般社団法人勤務を経て、2019年から尼崎の森中央緑地パークセンター所長。10年前に兵庫県職員として尼崎港管理事務所に勤務し、森づくりの方針検討を担当。方針がまとまりかけたときに転勤となったが、偶然にも再び尼崎の森中央緑地に関わることになり森づくりに力を注いでいる。