劇作家の話

劇作家

英会話とNetflixとパジャマと。
県立ピッコロ劇団代表 岩松了さん

自分の作・演出で12月に東京で上演予定だった芝居を中止したけど、10月のピッコロ劇団公演はやるという自己矛盾に悩んだりしました。自粛期間中は毎日歩いていたんで、町内でいろいろ発見もあったんですけど、段々歩かなくなっちゃって…。あとはDMMで英会話をやるっていうのを、筒井真理子さんに勧められて。「俺もやるわ」って言ったっきりやってないですね。あと、ギターを習いに行こうと思ったんですけど、これもやめましたね。やろうと思ってやらなかった事ばかりですね。

自粛の間はパジャマで起きるじゃないですか、で、起きたら私服に着替えるでしょ。で、散歩して、帰ってくるとすぐまたパジャマに着替えてました。夕方になると散歩するためにまた脱いで、帰って来たらまたパジャマ着て。Netflixも見てましたね。ちょうどamazonスティックをくれた人がいて、やり方がわかんないんで息子につけてもらって。いっぱい見ましたね、オススメされたやつを。「愛の不時着」、「梨泰院クラス」、あと「サイコだけど大丈夫」の韓国ドラマ。この3本は網羅しました。パジャマ姿で。普段テレビは見るほうでは無いんですけど、朝起きて大リーグ中継を見るくらいで。自粛の間はNetflixに入ったもんだから、それがコロナのコロコロですね。■山


いわまつりょう・1952年長崎県生まれ。劇作家・演出家・俳優。1989年に『蒲団と達磨』で第33回岸田國士戯曲賞受賞。2009年4月よりピッコロ劇団代表をつとめる。2020年にはピッコロ劇団第68回公演として別役実:作『ホクロのある左足』を演出し、高い評価を得た。