アスリートの話

アスリート

母校市尼の後輩たちと練習も
やり投選手 ディーン元気さん(ミズノ)

2019年11月から2月までフィンランドで、3月は南アフリカでトレーニングをしていました。日本でのコロナの状況が悪化していたので海外遠征の延長を決めましたが、南アフリカでも感染者が急増し、ロックダウンの発表があったので慌てて飛行機で日本に帰国。帰国後2週間は人に会わない生活を送り、神戸の実家近くの空き地等で、身の回りにある環境を活用し自粛生活下のトレーニングを行いました。

6月頃にやっと競技場が使えるようになり3カ月弱ぶりに槍を投げる事ができました。最初はこの冬に海外で仕上げた感覚が無くなっていて正直やばいなと思いましたが、7月は感覚を取り戻すことを目標に取組み、8月に延期された兵庫選手権では大会記録で優勝、セイコーゴールデングランプリでも84m05をマークし優勝する事ができました。2020年は自分としては進化してきたものを発揮できた、進化していることを記録として表現できた年だったと思います。

尼崎だと競技場を拠点にしてるんですけどたまに市立尼崎高校で学生と練習をして若いエネルギーもらったり、練習していくモチベーションにしているので今の環境はいいなと感じています。■山


1991年神戸市出身。市立尼崎高校在学時にやり投を始め、インターハイで円盤投との二冠を達成。早稲田大学に進学し2012年には日本歴代2位(当時)となる記録をマーク。ロンドンオリンピック決勝進出。現在は大学卒業後はミズノトラッククラブに所属している。