レッツ!PARK WATCH REPORT 中央公園24時間調査報告

どんな人が来て、どう使われているのか。中央公園の生態を把握するため20人のパークウォッチャーが集結し、深夜0時から24時間観察調査をしてみると驚きの事実が明らかに!

マッピング調査 どこに居るんだろう?

1時間ごとに、座っている人は×、立っている人は○の印を付けた。図は24時間分を重ね合わせたもの。

噴水はまるで大型ベンチ 駅出口付近はスタンディング
噴水周辺と大階段の下段に座る人が集まっている。一方、立っている滞留している人は駅からの出口付近が目立つ。注目は噴水北側の街路樹の下。照明器具をベンチ代わりにして木陰でくつろぐ姿が見られた。
で、噴水のどこに座っているの?
ショートステイは南が人気
観察日誌から噴水周辺に座る人の位置を確認したところ、駅から一番近い真南方向のポイントが最も人気。しかし滞留時間で比較すると、駅から遠い北側のポイントの方が長く座っていることが分かった。東と西が少ないのは、右頁の軌跡トレース調査にもあるように、人の往来が激しいためだと思われる。

観察日誌 何をしてるんだろう。

噴水周辺で滞留する人の行動を観察して記録。

4人に1人が「スマホ」に夢中

「スマホを触っている」割合は30代~60代の現役世代で特に高く、中でも30~40代では4割を超える。食事と同じくらいの割合で飲酒していることにも注目。駅前で尼崎の第一印象を決定づける風景、果たしてこれでいいのか。

午後1時ポケモンハンターが集結



突撃インタビュー 何しに来たんですか?

噴水に座る人52人に突撃インタビューし、どんな目的で訪れたのかを聞いた。

駅前の待ち合わせスポット

半数が「待ち合わせ」と回答。時間帯別の滞留人数では12時~16時、さらに18時が噴水周辺がにぎわうピークとなっている。夕方にここから繁華街へと繰り出す姿も目立った。

スクープ 新しい朝に80人が集結

街が目を覚まし始める午前6時頃から、どこからともなく駅前に人が集まりゴミ拾いをはじめる。午前6時30分になると大階段の前におよそ80人が集結し、ラジオ体操がスタート。もともとは数年前に阪神電鉄が地域に呼びかけてスタートしたプロジェクトだったが、地元有志が世話人となって現在まで続く。中には電車に乗ってやってくる人もいるとか。


参考文献:『パブリックライフ学入門 』(ヤン・ゲール、 ビアギッテ・スヴァア 鹿島出版会)のアクティビティ調査を元に実施。