まだまだあるぞ すごいパーク

市内560カ所ある公園や広場の中から編集部がピックアップした「すごい公園」をご紹介。こんなに豊かな公共空間、使わないともったいない。

尼崎城 遊具から見るか芝生から見るか 尼崎城址公園

2019年3月29日、尼崎城とともにオープンしたばかり。市内最新の公園は、復元された天守閣を囲むように様々な広場を備える。

お城の南側には人工芝生が一面に敷かれ、座ったり寝転んだりして、尼崎城を眺められる。お弁当を食べたりスケッチしたり、その楽しみ方は様々。北側の広場は、お城や忍者要素が満載の巨大遊具があり、子どもたちでにぎわう。迷路やターザンロープは、つい大人も挑戦したくなる魔力を秘めている。

迫力ある尼崎城を間近に眺めることができる貴重な空間。城をどこから見るか、表情の変化も楽しみたい。

甲子園球場11個分 え? 公園ですよ、公園。 武庫川河川敷緑地

どの公園の追随も許さないぶっちぎりの大きさ。44万6479m2もある尼崎最大の公園の名は「武庫川河川敷緑地」。「え~、河川敷やん、公園ちゃうやん」と思われる市民の皆さんも多いかもしれないが、誰が何と言っても位置付けは「公園」なのだ。

グラウンドでは野球少年から野球おじさんまでが走り回り、グランドゴルフやテニスを楽しむシニアの姿も。もちろん、朝な夕なにランニングするのにも最適。これからの季節は夕涼みにもピッタリだ。

かつてはバーベキューも楽しめたが、マナー違反者の増加に周辺住民の苦情が殺到するように。2015年からの2年間、社会実験を実施したが、やはり周辺住民の「禁止にしてほしい」との声や、利用者の約半数が市外から来ていたことなどから「全面禁止」となっている。

もう庭が欲しいなんて言わないよ絶対 宮内公園

蓬川から少し東、閑静な住宅街に、よく手入れされた木々が並ぶ渋い庭園。個人のお宅の庭のようにも見える。実はこの公園は元は個人の邸宅と茶室があったが、市が買収して公園にしたのだという。

北角にある東屋に腰を下ろし、庭園の植栽を眺めてみると何とも心地良い。東屋からの緩やかな坂の上には茶室があり、地域住民による「宮内町茶室等管理会」がこの場所のお世話をしてくれている。もう「うちには庭がなくて…」と嘆く必要はない。こんな立派な庭園を公園として楽しめるのだから。

広場だらけの防災公園 潮江緑遊公園

「関西本当に住みやすい街」で第1位に輝いたJR尼崎駅から北西に10分。キリンビール工場跡地の再開発で、2010年に誕生した公園の愛称は「みどり公園」。東側にある「ちびっこ広場」は3~6歳を対象にしており、背もたれのあるブランコや複合遊具が並ぶ。一方、西側の「わんぱく広場」は6~12歳が対象。他にも「芝生広場」や「たまご広場」と広場だらけの公園には、健康遊具も備えられ、多世代でにぎわう。

さらに「飲料水用耐震貯水槽」「耐震性防火水槽」「雨水貯留槽」といった、言葉の響きからして頼りになるハイスペックな防災施設が地下に埋まっていて、非常時に大活躍するという。

[PARK QUIZ]
尼崎で2番目に大きな公園「記念公園」は何を記念しているのでしょうか。

陸上競技場、野球場、体育館からなる尼崎のスポーツの拠点は、1940年に皇紀(神武天皇即位紀元)2600年を記念して建設された。戦後は米軍が駐留したが、市民の反対運動によって尼崎へと返還された歴史も。榎忠氏による巨大モニュメント『AMAMAMA』は、ぜひ一度すべっておきたい。