日本で日本語を学ぶという夢AMA日本語カレッジ
杭瀬市場の一角に2019年に開校した日本語学校。現在124名の語学留学生が在籍し、2年または1年半のカリキュラムを学んでいる。
小田北生涯学習プラザのホールで開かれた入学式
4月に小田北生涯学習プラザで開かれた入学式では、華やかな民族衣装をまとった新入生が、在校生が待ち受ける会場に並んで入場。ミャンマーから来た新入生代表のライさんが「日本で日本語を学ぶ夢が叶いました。AMA日本語カレッジの生徒として責任ある行動をしていきます」と挨拶すると、在校生たちが次々とステージに上がって、歌や踊りで入学を祝う。「卒業式はもっと盛り上がったんですよ。その後の進路は大学や専門学校への進学がほとんどですね」と赤井校長が教えてくれた。
朝9時の教室では先生の「起立、礼」の合図で、授業が開始。ミャンマー、ネパール、バングラディシュ、パキスタン、フィリピンとさまざまな国から来た20代の若者たちが、この日は日本での買い物について学んでいた。「ハンバーグとハンバーガーは違いますよ」と教壇に立つ水口先生がすべて日本語で、くじびきやクーポンについて、身ぶり手ぶりとゆっくりとした口調で伝えていた。2年間で日本語能力試験の上位から2つめのN2を目指すのだという。
同校は市内16カ所に学生のシェアハウスも運営する。「語学は自立の手段の一つ。本校では日本の道徳も教えます」というオーナーの大谷和彦さんは、生まれも育ちも杭瀬の尼っ子だ。2001年にIT分野で起業し、海外経験を活かしてシャッター街になった地元に貢献したいという思いで、杭瀬に学校を開いた。
カラフルな内装の教室
オーナーの大谷さん
「現地エージェントに高い紹介料を払って生徒を集めるのが語学学校ビジネスの基本」というが、大谷さんは自らアジアやヨーロッパをめぐり、現地の学校に飛び込み営業で学生を呼んできたという。「次は西アフリカを回ろうと思っています」とそのバイタリティに驚かされる。
「カタコトの日本語だから幼くていい子に感じてしまうが、みんな立派な大人ですよ。ゴミ捨てマナーや生活態度など、日本で暮らすために必要なことは口うるさく指導しています」とオーナーを筆頭に留学生たちを見守る。
取材・文=若狭健作

