神主のぶらり街歩き
連載第41回 ぶらりで軟式野球を観戦
日ごろは、神社近辺をウォーキングしているため、たまには、ランナーやウォーカーが集う場所まで足を延ばそうと、西長洲町の尼崎市記念公園まで自転車で向かいました。え、ぶらりじゃない? いやいや、今回は公園の周回コースを歩くんですよ!
ベイコム陸上競技場西側付近から1周1200メートルで設定されているランニングコースには、日曜日の夕方にもかかわらず、老若男女のランナーやウォーカーの姿が。さすがにぶらりでは邪魔になりますので、少し速足で歩いてみました。ベイコム野球場をぐるっと回れば1周というところで、野球場から聞こえてくる「ストライク入れていこ!」という声に思わず足が止まり、無料で入れるバックスタンドに入ってみました。
ここでは、尼崎野球協会が主催する軟式野球大会が開かれており、プレサンドリーと大阪チタニウムテクノロジーズが対戦していました。チタニウムさんというと、私が年始、夏や秋に安全と社業繁栄を祈願している会社。チタンを製造していて、コロナ禍は航空機需要が無く経営は厳しそうでしたが、海外旅行が元に戻り、今は大忙しだそうです。そんな大忙しな会社の人達が、一生懸命に戦う姿をしっかり目に焼き付けようと、5人目の観客となる私がグラウンドに熱いまなざしを注ぎました。
試合は、盗塁あり、三振振り逃げあり、作戦を伝えるコーチからのサインあり、けん制死あり、と本格的。チタニウムさんの攻撃を必死に応援しましたが、プレサンドリーの投手が尻上がりに調子を上げ、直球にバットが当たりません。スコアボード表示がないため、今、何回で得点はどうなのか分からないまま四十分観戦していると、突然両チームの選手がホームベース付近で整列しくじ引きを始め、主審の「5−4でチタニウムの勝ち」の声で、チタニウムさんの勝利を知ることができました。
市内の企業や団体が103チームを結成し、A~Cまでクラス分けもされているそう。ベイコム、橘公園、魚つり公園で試合をしているとのこと。同協会の方3名が審判として試合を進行し、汚れたボールは各チームが雑巾で拭き主審に戻すなど、和気あいあいの様子にほっこりします。当社でも「貴布禰ジンジャーズを結成し参戦を」と思いましたが、仕事の多い土・日曜日が試合のため断念。ジンジャーズ、ええネーミングでしょ!
江田 政亮 えだ まさすけ
だんじり祭り、地域寄席…いつでも尼崎人にオープンなお社きふねさんの第17代宮司。「国道43号線にだんじりを走らせたい」と南部再生への想いは日々強まる。ラジオ番組「8時だヨ!神さま仏さま」の過去の放送はインターネットでお聞きいただけます。