証言!平成バブル伝説 あの素晴らしい泡(バブル)をもう一度

高級ブランド、高級車、絵画やゴルフ会員権、リゾートマンションが飛ぶように売れ、経済が泡のように膨らんだバブルの時代。平成2年にはじけた泡の雫は、ここ尼崎でも染み渡っていた。各業界から当時の伝説を匿名でうかがった。

朝仕入れた土地を昼に売ってましたわ (不動産業)

尼崎の老舗不動産会社の社長からは「朝に買った土地が昼にはその倍の値段で売れた」というすさまじい伝説。朝採れ野菜のようなスピード感は、当時の不動産市場の活況を物語る。「儲かりましたか」という下世話な質問にも「結局最後に全部弾けたからプラスマイナスゼロですわ」とかわされてしまった。ちなみに当時の市内の最高地価は、中央商店街と三和商店街が交わるポイントだったとか。

西城秀樹がヤングマン歌いに来てました。(尼崎競艇職員)

1日10億円という驚異の売り上げを誇った平成3年。ホンダのスポーツカーを6台購入し、6艇に見立てキャンペーンガールが市内を乗り回し、さらにその車を抽選で6名にプレゼント、というバブリーなキャンペーンも。ステージでは当時人気絶頂の西城秀樹にヤングマンを熱唱させたという。「最終レースが終わる頃には札束を紙袋に入れて西門から帰る成金客の姿も多く見られました」との証言。

結婚式はゴルフ場 ヘリで登場してました (建設業)

ゴンドラに乗って登場するいわゆるハデ婚が全盛だった時代。「ゴルフ場で挙式した建設関係の友人は、ヘリコプターで奥さんと登場してましたね」というド派手婚の思い出も。