帰ってきた メガネ、メガネ… vol.13 勝手にキャンプ場

尼崎南部で見つけた気になる光景をパシャッと集めた人気連載が復活。連続する写真と妄想に酔いしれるべし。

青い空、白い雲、ものすごい日差し…夏といえばキャンプだ!自然って何だ!?黒々と生い茂る工場、風に屋根を広げる民家、買い物客のさえずり。人も動物、町も自然。レッツ エンジョイ アウトドアライフ…インザシティ!

登ビル
昼過ぎからビルを登り登り、深夜に頂上に到着。後はテントを張って御来光を待つだけ!
泊まれ!
金無し、宿無し、貧乏自転車旅行だって心配無用☆今夜は「一晩停止線」で野宿だ。
店先BBQ
「手ぶら上等」の旗が並ぶ市場前キャンプサイト。新鮮な食材から道具まで何でも揃う
出会い杉
運河に立つ樹齢ウン百年の大木。かつては煙突のように煙を吐き出したとか出さないとか。
スカスカ木陰
「デレデレデレデ~ン♪この~木なんの木、気になる気になる・・・鉄塔~!!」
であえであえ~!
城の前で野営をしておるとくせ者が出おった。自分の身は自分で守る、自然の掟じゃ。

眼鏡人語
今年の夏は町中でのアウトドアがブームだ。運河釣り、夜通し登ビル、町中バーベキューに灼熱のアスファルトの上で家漏れ日を浴びながらの限界日光浴。個性豊かなキャンプ場が近所にいくつもあり、大人の事情さえクリアすればそこには遊びの可能性が無限大に広がっている。お父さんお母さんにとっては遠出の必要もないし、現代っ子の町遊びを一緒に楽しめる絶好の機会にもなるだろう。また、工場の音や夜風を感じながらのテント泊もおつなもんである。今日の取材は丸一日尼を走り回る過酷なものだった。「きぃの~ぉは道路の~上でぇ寝た・・」さすらいの歌唄い、永遠のロックキッズこと尼野清志郎の名曲「尼あたりの夜空にバラード」を口ずさみながら、やはり今夜も道路の上で寝るのである。


まちのメガネ 山下祐生●やましたゆうき
七味唐辛子に絶対の信頼を寄せる23歳会社員。夏場の悩みは尋常じゃない寝汗。