町内会加入率アップの秘策を勝手に考えてみた
「こんな町内会なら入りたい」と思わせる秘策の数々。実現できるかどうかはひとまずおいといて『南部再生』が自由に、いや勝手にご提案。
秘策その1町内会ビアガーデン
これからビールの美味しい季節。家で阪神戦をみながら飲むのもいいけど、外で夕涼みがてら飲むビールは格別。自宅付近の空き地やビルの屋上を眺めながら「ここでビール飲めたらサイコーやな」と考えたことがある人は意外と少なくないのでは。そんな願望を町内会が叶えてくれます。各家庭自慢のアテを持ち寄ってテーブルに並べれば、自然と笑顔があふれ、会話も弾みます。「ちょっと飲んでいき~や」「ええの?」と新しいご近所さんができること間違いなし。飲み干したビール缶はみんなで潰してリサイクル。
永井純一/神戸山手大学現代社会学部講師。専攻は社会学(文化社会学・メディア論)。尼崎生まれロスジェネ育ち。
秘策その2まったりお茶会
「町内会」は1度加入を断ると、2度と入れないイメージ。「町内会・会員募集中!」なんて、ポップなポスターも見たこともありません(笑)。ずばり加入率アップを目指したければ、中途加入者を増やせばいいのではないでしょうか? そのために、未加入者と交流できるイベントを、町内会主催で開催してみるのはいかがでしょう。例えば、「子育てママのまったりお茶会」、「おじさまの引率で行くディープな立ち飲み屋ツアー」など、なんだってかまいません。お互いが関わりを持つことで生まれる親近感。これさえあれば、「入ってみようかな~」と、なると思うのですが。
坂本恵利子/ライター。夢は、文章を書くのが苦手な子どものための作文教室を開くこと。南塚口在住。
秘策その3町内会しんぶん
まちに溢れるミニコミ誌でもご町内レベルのニュースってなかなかないですよね。でも、ご近所だからこそ「アレが気になっているんだけど…」ってことないですか? 例えば…いつも夕餉のいい匂いのお宅の奥様はどんなに料理がお上手なのかしら? とか、いつも風呂場からいい調子の歌声を漏らしている男性、ってどんな人?とか。町内会新聞では、そんな話題が満載なんです。直接知らなかったご近所さんの顔がどんどん見えて来て、「こんな面白い人がいる町内会なら入ってみたい」って、なるといいな~。
香山明子/我が家にも回ってくる回覧版。次の人のお宅の場所が分からず地図で探すなんて…まだまだ町内会若葉マーク。
イラスト・奈良絵里子