隣町の好事例 梅香に住もう

「梅香に住もうブログ」では四貫島商店街や近所の銭湯など生活感あふれる話題が若者目線で紹介されている。

長屋や路地裏が今も残る大阪此花区の梅香・四貫島地区では、空き家に実際に住んでみる「お試し暮らし」と呼ばれるプロジェクトがはじまっている。大阪大学の学生たちのアイデアを、まちづくりのコンサルタントなどをおこなうiop都市文化創造研究所が実現した。地元不動産会社から提供を受けた築40年以上のマンションの空き室をリフォーム。学生や若者は2週間ここで暮らしながら、その様子をブログへとアップする。「住んでみないと街のよさは分からない。この体験の後、大学の近くから移り住んだ学生もいます」と同研究所でプロジェクトを担当する林俊博さん(29)は手ごたえを感じている。他にも空き家や空き地を使って展開するアートプロジェクトが注目を集めるなど、阪神西大阪線でつながるおトナリの動きから目が離せない。

amanismなデータ(尼崎市平成18年度人口移動実態調査より)

尼崎は他のまちに比べて、転出・転入が多い。人の出入りが激しいのはなぜだろう。彼らに直接聞いた貴重なデータがここにある。

交通、買い物、家族との近さなど、尼崎に便利さを求めて引っ越してくる人々は多いようだ。転入者の約6割が「尼崎のことをよく知らなかった」と回答。便利さをアピールすれば、もっと住みたくなる人が増えるということか。


治安の悪さが第1位とは…何とも不名誉な結果だが、続いて大気汚染や騒音振動など公害のイメージはいまだ払拭されず。転出者の約8割が市内での生活に「満足」と回答しているが、「治安」と「イメージの改善」は急務のようだ。


平成18年7~10月の間に尼崎市役所及びサービスセンターの窓口で住民票の異動手続きをした転入者800名、転出者1200名を対象にアンケートを配布。サンプル数は転入者136名、転出者231名。調査結果の詳細は市役所ホームページでダウンロード可。