サイハッケン 全国からファンが殺到する専門店があった

長く住んでいるまちにも意外と知らない魅力はまだまだあるもの。「へえ~こんなん知らんかったわ」という目からウロコの再発見!尼崎南部、ディープサウスの魅力をご堪能ください。

北は北海道から南は九州まで、はるばる「あそこへ行かなければ!!」と人々が集うお店が尼崎にある。だが、「小動物専門店マリンはどこにありますか?」と付近の人に尋ねても、首を傾げられるばかり。それもそのはず!宣伝をしていない、希少な小動物専門店なのだ。専門誌を見て、わざわざ訪れるお客さんが多いそう。扱う動物は、最近ペットとして人気がでてきた、可愛らしいイタチ「フェレット」を始め、チンチラ、ワラビーなど、ちっちゃくて愛らしい小動物たち。これだけの種類を扱う専門店は、関西で唯一なのだ。

店内では、小動物たちがすみかで激しくじゃれ合っていたり餌をもそもそ食べていたりすやすや眠っていたり。見ているだけでほのぼのする。

店長の乾則雄さん
店内に並ぶ動物たちを見ていると、そのかわいらしさに思わず連れて帰りたくなる

「ああ、ほしいなあ」と思って「これください」と言っても、「はい、どうぞ」と売ってもらえないのがこのお店のミソ。飼い主と動物との良い巡り合いを見つけるために面談をする。「とにかく大切に飼ってもらいたいと思っているんです」と店長の乾則雄さん。

動物好きが高じて、水槽製造業のかたわら1998年に独学でペットショップをはじめた。乾さんのこだわりは店内の随所でキラリと光る。いつも動物にとっての良い状態を一番に考えている。お店が13時オープンなのも、動物の世話に専念する時間を確保するため。試行錯誤を繰り返しながら、オリジナルのペット用品も開発。多少、見栄えは悪くても、動物のすみかは動物にとって良い状態に散らかしておく。ペットショップ界の頑固親父とでも言えようか。

動物を売りたい商品として扱うのではなく、いい飼い主に巡りあって幸せになって欲しいと願いながら育てているのだなあ。 遊び疲れてぐっすり眠っているチンチラちゃんを見ながらぼんやり思った。■小森利絵


マリン

大庄西町3-11-6
06-6418-0343
営業時間 13:00~21:00
定休日 水曜定休
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