投票率29.35% 今回の市長選を振り返る

白井文前市長が3選目に出ないことを表明したのは、選挙まで2カ月に迫った2010年9月15日の市議会本会議。ここから、事実上の選挙戦があわただしく始まった。

後継候補である県会議員・稲村和美氏(37)はその8日後にいち早く立候補を表明したが、共産党が推薦する民主商工会の徳田稔氏(62)は10月初め。市会議員の土田裕史氏(31)と吉岡健一郎氏(50)は選挙までひと月を切った10月下旬に参戦した。

争点は、「白井改革」の継続か転換か。財政再建路線や市長退職金の減額など白井路線の継承を訴えた稲村氏に対し、徳田氏は「福祉切り捨て」と批判。土田氏は前市長の行財政改革プランの凍結を打ち出し、吉岡氏は市役所や市民の「改革疲れ」を指摘して対抗した。ちなみに、白井前市長自身が記者会見で語った自己採点は50点。退任理由には、達成できなかった公約があることや、市職員の不祥事が相次いだことなどを挙げていた。

選挙戦は、阪神・淡路大震災でのボランティア経験や「ママ市長」をアピールした稲村氏が終始リード。、11月21日の投票では無党派層を中心に、自主投票となった政党票も取り込んで当選を決めた。投票率は過去最低の29.35%と盛り上がりを欠いたが、2人連続の女性市長は全国初、さらには最年少記録を更新する結果となった。(年齢は当時)

市長なう

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新旧女性市長が対談

「2代続けて女性が市長になったのは全国初の出来事。このことをもっとアピールしたい」と尼崎市女性センター・トレピエが新旧市長対談を企画した。稲村和美市長と前市長の白井文さんが、バトンタッチに込めた想いや市長というオシゴトについて語りあう貴重な場。● 2011年3月26日(土)10:00~12:00 会場は尼崎女性センター・トレピエ 先着100人 無料一時保育 あり(定員12人・一歳以上未就学児は要予約) 申し込み方法は電話または来館で(先着順) TEL:06-6436-6331