今さら聞けない素朴な疑問集 市長って何ですか?

「まちの顔」ともいえる公職だけど、意外と知らないその実態。市長についての素朴な疑問に『南部再生』がお答えします。

Q.どんな人がなるんですか? A.市職員や議員さん経営者やコンサルなど

近年の尼崎市長の前職を振り返ると、県会議員、人材育成コンサルタント、助役、病院経営者…。かつては市職員から市長へというコースが定番でしたが、民間出身者も増えてきました。女性が二人続くのは全国初です。ちなみに、初代の櫻井忠剛氏は尼崎藩主の家に生まれた洋画家というユニークな経歴の持ち主でした。

Q.どうやって選ばれるの? A.市民が直接選ぶんです

4年に一度開かれる市長選挙で選ばれます。候補者が一人の場合、選挙はありませんが、尼崎ではこれまで毎回複数の候補者が選挙戦を繰り広げてきました。総理大臣と違って市民(有権者)が候補者に直接投票する仕組みなので、自分たちの街の“大統領”を決めるビッグイベントともいえます。過去には投票率が80%を超えるほど盛り上がったことも。

Q.お給料はどのくらい? A.年収1千200万円

尼崎市長の平成23年度の月給は88万円で、期末手当(ボーナス)が238万円。年収で1297万円となっています。金額だけ聞けば誰もがうらやむお給料ですが、選挙で落選すれば一瞬で職を失うリスキーな職業。しかもプライベートはほとんどなし。「年収800万円」を公約に当選した市長もいますが、果たして妥当な報酬とはおいくらなんでしょう。今後の動向にも注目です。

Q.退職後どうするの? A.再就職も難しい?

退職金のカットを公約に掲げた白井前市長ですが、これまでの3500万円から500万円への減額は白井市長限りのものとなり、恒久的な減額は実現しませんでした。退任後かつては市の外郭団体などへ再就職というケースもあったようですが、六島誠之助氏以降はそうした動きはありません。