尼崎の歌 ザ・ベストテン第1位~第5位

1位 市民めざめの1曲は夕焼けこやけ 『赤とんぼ』ゴミ収集車

長年の使用にテープもすっかり伸びてしまい、ちょっとゆる~いメロディに。市民生活支える1曲。

尼崎の朝に流れるごみ収集車のメロディが堂々の第1位に。「旅先で聞いても条件反射で『あ、ゴミ出さな』と思ってしまう」「これを聞くと子どもがゴミ収集車を見に行きたがる」など愛着あふれる投票多数。しかし、朝っぱらからなぜ「夕焼けこやけ」なのか。市環境市民局によると「昭和40年代から使われています。全国的にこの曲を採用するところが多かったのと誰もが知ってて印象に残りやすいのが理由かと…」。

2位 誰もが口ずさめるご当地CMソング 『あましんぼくらの貯金箱』桂小枝&前田勝

ほのぼのとしたあまちゃん(左)としっかりもののしんちゃん。不定期のスポット放送のため次回放送は未定。

おそらく尼崎市民なら誰もが口ずさめるフレーズ「あましん、ぼくらのちょきんばこ~♪」が第2位に。尼崎信用金庫のテレビCMで1994年からオンエアされてきた名フレーズを歌うのは、桂小枝(あまちゃん)とティーアップ前田(しんちゃん)。親しみやすい二人のお笑い芸人が、毎回制作のたびにアドリブで歌の雰囲気を変えているんだとか。実は当初は「あなたの貯金箱」だったのが、96年に「ぼくらの」へと歌詞が変更された。

3位 マッキーが歌う下町の原風景 『尼崎の夜空を見上げて』槇原敬之

14thアルバム『LIFE IN DOWNTOWN』に「チキンライス」とともに収録。2006年発売。

尼崎に住む親戚のおばさんの家によく遊びに来ていた槇原少年。背中に絵が描かれたおっちゃんと出会える銭湯や、トラックが音をたてて走る高速道路…マッキーの原風景は下町尼崎にあった。ライブではオール尼崎ロケの映像がステージのバックを飾った。

4位 昔は結構みんな歌えてました 『ああ尼崎市民家族』デュークエイセス

『ああ尼崎市民家族』1986年発表のEP盤は非売品。今は車内放送で少ししか聞けない幻の1曲に。

市制70周年を記念した市民の歌は「当時はイベントのたびに歌わされました」と思い出のコメントも。浪花のモーツァルトことキダタローが作曲。市バスのメロディでしか知らない若者にも聞かせたい名曲。メッセージ性も強く、市民の歌としての復活がのぞまれる。

5位 盆踊りの地元スタンダード 『ド根性節』都はるみ

市民公募で選ばれた尼崎の歌「俺はやるんだこの街で」がB面に。1965年発表。EP盤は地域研究史料館蔵。

「市内の盆踊りでは必ず流れていた」という唄の一節は「何の阪神、両手の花よ。男ぶりなら尼崎。グンと関西しょって立つ。ドドンとド根性」。高度成長期の尼崎を、デビュー間もない都はるみが、すさまじいこぶしで歌う。本投票ではシニア層から熱烈に支持されていた。