もしも楽器が弾けたなら… 今すぐはじめたい音楽教室

lesson 1 商店街でピアノレッスン

去年音大を卒業したばかりの谷川玲子さん(左)が母と一緒にピアノ教室を開いた場所は、商店街のどまん中。「小さい頃みたいに杭瀬に活気が戻ってほしい」と、祖父が洋品店を辞めたのを機に、ピアノ教室へと衣替えした。通りを歩く買い物客からレッスン風景がカーテン越しに見られる距離感が何とも親しみやすい。オープンから1年足らずにもかかわらず、ご近所からたくさんの子どもたちが習いに来るようになった。6月から妹と一緒に通う濱村七海ちゃん(7)。左手の練習が苦手だったけど、玲子先生の指導で少しずつ弾けるようになったんだとか。

ピアノ教室poco a poco

商店街に面する教室は明るい雰囲気だ。●杭瀬本町2-11-11(杭瀬栄町EAST商店街内) 080-6180-4699

lesson 2 13種類の楽器が学べる

お邪魔したのはプロ奏者岩本政仁さんが講師を務めるクラシックギターのレッスン。生徒はご近所に住む2児の母・志賀谷奈津子さん(左)だ。中学でギターに出会って以来、「音色がきれいで弾きながら癒される」と楽器への愛情は強い。この音楽教室ではピアノやギターはもちろん、ケーナやディジュリドゥ、アルパといった珍しい民族楽器までカバーする。10年前のオープン以来、講師の人脈の広がりでレッスンが増え、現在13種類もの楽器を習うことができる。その珍しさに箕面や川西の遠方からも生徒が通う。

音楽教室アワーズ

駅からも近くアフター5に通いやすい。●東園田町9-33-4(阪急園田駅から南西徒歩5分) 06-6492-8974

lesson 3 オペラ歌手に習う聴かせる歌声

ソプラノ歌手の西村紀子さんが3年前から月2回開講している「名歌を歌う」。ボイストレーニングに始まり、世界の名歌を次々に練習していく。「歌は寝かせるのも大事」と初めて歌う曲は完成を待たずに次の曲へ。毎回4曲は歌う。「歌を楽しむために参加されているから」と緊張するような独唱は求めず、常に全員一緒に発声する。「歌いっぱなしだと疲れるでしょ」と歌の指導とトークでごく自然に休憩を取りながらテンポよく進む90分のレッスンはあっという間。先生の明るく軽やかなソプラノに誘われ発声すると気持ちまで軽やかになりそうだ。

アルカイックカルチャースクール「名歌を歌う」

声楽家集団・関西二期会に所属する西村紀子先生の目標は「90歳まで現役」。レッスンのお問い合わせは総合文化センター友の会●昭和通2-7-16 06-6487-0808