街に笑いのシャワーが降り注ぐ…
笑福亭瓶太(しょうふくていびんた)
1963年伊丹市生まれ。1988年笑福亭鶴瓶に6番弟子として入門。コミュ二ティチャンネル(9ch)「ねっとわーく阪神」、エフエムあまがさき(82.0MHz)「瓶太・奈緒子のおしゃべりワールド」(金曜 14:00~19:00)で活躍中。
「生中継では何が起こるか分からない」―と話すのは、ケーブルテレビの地域情報番組のキャスターを10年、コミュニティFMのDJを4年、尼崎の地域寄席の高座にも上がる落語家、笑福亭瓶太さん。「普通にカメラ横切って放送に入って来る。カメラ向けたら『ちょっと恥ずかしわ~』なんて言いながら、えんえんしゃべるおばちゃんとかね。とにかく、普通の人が普通にオモシロい」そうだ。
「だいたい『アマ』なんて街の名前を略すのは、全国でもこの街くらいとちゃいますか。三重の津なんて略されへんしね」。とにかくツッコミしろが多いという。「大物って書いてだいもつと読むとか、センタープール前駅って名前だけで笑える。稲葉荘ってどこのアパートやねん、とかね」とツッコミどころを挙げる。
「うちの師匠(笑福亭鶴瓶)が、ダウンタウンさんのことを『尼崎のクソガキ』なんて言うんですが、日常の中から何かオモロいもん見つけたろ、というのは、彼らに刻み込まれた尼崎人特有の気質かもしれませんね」。
番組の企画で市内の銭湯を約50件廻ったことも。湯船の廻りに座ったおじいさんたちの会話に、落語の世界がそのままあったという。「日常に笑いがあふれている。この街の人たちは、そんな『笑いのシャワー』をいっぱい浴びて育ってるんやから、そらオモロいわけですわ」。