1件20万円!? ネーミングを守る商標登録

昨年大きく報道された「阪神優勝」の商標をめぐる問題にはじまり、商標にまつわるトラブルが増えている。

商品名の横に小さくつけられたRの文字。独自のネーミングを守るにはこの登録商標権が必要だという。「どれだけ昔から使っていても特許庁に登録しないと、他で使われても文句は言えません」。尼崎市内で40年間特許事務所を構える藤川忠司弁理士は言う。 登録には1件あたり約20万円の費用がかかり、さらに10年ごとの登録の更新費用も必要になる。「自社商品やブランドを守るための企業の防衛策です」と藤川弁理士。最近は日本でも商標をめぐる裁判も増えてきており、企業の名前や商品のネーミングには今後ますます神経を使うことになりそうだ。

企業名や商品名の隅でよく見かけるマーク。出願中はTMをつけて、登録が認められた段階でRに変えるのが一般的ルールだそうだ。

TMに法的効果はないが実際に出願中というアピールにつながる。紛らわしいので使うべきではないという意見もある。