九十九堂本舗というクリームパン店があった
「九十九」と書いて「つくも」と読ませるクリームパン屋が尼崎にあった。「九十九堂本舗」は次屋にあるスーパー銭湯「極楽湯」の中にお店を構える。定番のクリームパン(220円)は、冷やして食べるお風呂上がりにぴったりの味わい。たっぷりのカスタードクリームがよく冷えて、パンというよりもはやアイスクリームのような新食感だ。
抹茶、オレンジ、レモンなど季節の味も豊富で、枚方工場で作られたできたてパンが尼崎店へと直送されている。 百貨店への催事にも積極的に出店し、1日に1500個が完売するという人気ぶりで、特に30代から40代の女性にウケているそう。
で、気になる名前の由来だが、実は親会社が「ソフト99」というカー用品を製造販売するメーカー。そのグループ会社が「極楽湯」を運営し、そのなかに九十九堂本舗が出店しているというわけだ。
9月9日 その日、尼崎が動いた?
尼崎市立地域研究史料館が運営する「アペディア」ことWEB版尼崎地域史事典では「今日は何の日」という便利なコーナーがあって、過去に尼崎で「○月○日」にどんなことがあったか調べることができる。ちなみに9月9日は4件のできごとがあったようだ。
中でも注目は1919年9月9日。9が4つも並ぶその日「住友伸銅所が中大洲(新城屋新田、現東向島西之町)の岸本製釘所と同製鉄所を買収して尼崎工場を開設した」とある。これは世界に誇るシームレスパイプの製造で知られる現在の「新日鐵住金尼崎製造所」の前身で、その工場がスタートした記念すべき日なのだった。
他には「森岡昌純が兵庫県権令に任命された(1876年)」「尼崎商業活動調整協議会が設置された(1974年)」など。うーん、こちらは微妙な記念日ではあるが、アペディアではそんなある日がすぐに分かる。