尼崎ディスカバリー うさぎはり
尼崎で見つけた非日常の風景を切り撮る
うさぎはりと言っても、ぴょんぴょん跳ねるかわいい動物のうさぎさん向けの鍼ではない。尼崎市立中央図書館から北東へ約1分ほど歩くと、門柱にうさぎの石像が乗った鍼灸院がある。石像は結構大きいので、前を通ると誰しもが目を向けるだろう。しかも向かって左側の石像は世にも珍しい「招きうさぎ」スタイルだ。かわいい。うさぎはりとは小児向けの鍼ということだが、ここでは大人への施術も行われていたようだ。うさぎの石像は「子どもが嫌がらずに来院できるように」との当時の院長の願いが込められているという。残念ながら今は営業していないが、外からは自由にうさぎの石像を見学できる。
写真・文/小林 哲朗(こばやしてつろう)
フォトグラファー。廃墟、工場、地下、巨大建造物など身近に潜む異空間をテーマに撮影。