公示直前!まだまだ間に合う?市議選必勝マニュアル ’13

6月9日。尼崎市議会議員選挙の告示日までいよいよカウントダウン!出馬表明から当選まで、もしも、「あまけん君」が市議選に出るなら…選挙戦を戦う完全マニュアル。これさえ読めば当選確実、か?

尼崎のことが好きすぎて、市議会議員を目指すことになった「あまけん君」。地盤・看板・カバンを持たない彼と一緒に、当選までに必要なことを勉強しよう。

step1こっそり出馬を表明する。

「市会議員になりたい」と思い、まずはじめに押さえておきたいのは家族や親しい友人。選挙は一人では戦えない。そんな時に周囲の理解は不可欠だ。ただし、ここで注意。告示日前に不特定多数に対して「市議選に出ます!どうか一票を」というのは選挙違反になる(詳細はp6)。まずは自分の周りから、じわじわと出馬ムードを高めていくべし。会社員ならもし落選した場合、職場に復帰できるかなども大きなポイントに。家族、友人、職場などあらゆる人から応援されながら出馬したいもの。

step2公約やスローガンを考える。

政党に属さず出馬を決めたあまけん君。「どうして市議になりたいの」と人に聞かれて困ってしまうようでは、当選どころか選挙活動すら難しい。「尼崎をどんな街にしたいのか」という夢と、それを実現する具体的な方法(政策)を考えるべし。まずは他候補のビラや過去の選挙公報などを手に入れてチェックを。新人候補のあまけん君は「世代交代を」と叫ぶだけではなく、現職候補との公約の違いを分かりやすく市民に伝え、「自分ならできる」とアピールする。市のホームページなどで市民の関心ごとのリサーチも入念に。

step3朝立ちをする。

選挙が近づくと駅やショッピングセンター前で、「辻立ち」と呼ばれる街頭演説が増えてくる。告示日前は選挙の話や投票の呼びかけはできないので、所属する政党やその人自身の政治信条を語る。通勤客をねらう朝7~8時なら「朝立ち」、買い物帰りの夕方なら「夕立ち」と呼ぶ。

初めてだと、ものすごく緊張するので、まずは自分の自宅から離れた知り合いの少ない駅前などで練習するべし。余裕が出てきたらビラを配ったり、場所や時間を変えて幅広い層に訴えかけたい。トレードマークやキャラクターで印象に残る工夫も。

おすすめ朝立ちスポット

阪急武庫之荘駅や塚口駅。市外で働く転勤族が多いこのエリアは無党派層も多く、新人ならこの層への訴えが狙い目か。時間帯は朝7時30分から8時30分頃がおすすめだが、通勤を急ぐ足を止めるのは難しいので、ビラを受け取られなくてもへこまぬよう。

尼崎市議選の投票率って?

前回平成21年の市議選には59人が出馬し投票率は47%。前回市長選の29%と比べると市民の関心は高く、身近な選挙といえそうだ。過去をさかのぼると、昭和26年の市議選には172人が立候補し、投票率はなんと86%!あのアイドルグループの人気投票よりもすごかったのだ。

よく出る!選挙用語集

【本人たすき】
公職選挙法のスキをつく奇策が、最近街頭演説でよく見かける「本人」と書かれた「たすき」。氏名をアピールできない告示前に、知名度の低い新人や若手の顔を覚えてもらうための作戦なのだ。もっと目立ちたいなら「本日の主役」といったパーティーグッズをかけてもいいが、市議としての品格が疑われるのでおすすめできない。

【ドブ板】
およそ2000票が当選ラインといわれる市議選では、有権者と候補者の距離が非常に近い。ポスターのイメージで勝てるほど甘くはなく、昔は候補者が1軒ずつドブ板(側溝のふた)を渡り歩いたことから「足で稼ぐ」活動スタイルを「ドブ板」と呼ぶ。ただし公選法で「戸別訪問」は禁止。小さな集会や徒歩で街頭を回るなど、地道な活動が実を結ぶはずだ。