アイラブ尼信

お客さんに聞いてみました「どうしてあましんなんですか?」

「一番身近なんは郵便局やねぇ」そうか、郵便局があったか。窓口の順番待ちをしていたおばちゃんの声だ。「銀行は普段着では行きにくい。郵便局ならつっかけ履いて行ける」と。

午前中のあましん本店はまだがらんとしていた。数ある銀行の中からなぜあましんを選ぶのか、来店客に話を聞いた。

利便性ならコンビニと提携したATMが全国各地で利用できる大手都市銀行を選ぶ。それでも、市内のシェアは預金、融資額ともにあましんがトップ。その理由は市内に29店舗ある支店の数が鍵を握るようだ。

あましんのロビーには比較的高齢のお客さんが目立つ。機械操作に戸惑いを持つお年寄りも多い。ATMよりも窓口でやり取りする方がよいのだという。

「うちは地元の小さい会社やから、昔から地域性のあるあましんを選ぶんです」とは50代会社員。

ところであましんにはどんなイメージがありますか?と尋ねたら、タイガース預金を挙げる人が多かった。「気になりますね。優勝してもうたらどないすんのかな…」。金庫の心配までしてくれるお客がいるのは大きな強みだ。

伝統ある広報紙


タブロイド判年4回発行。ロビーでの待ち時間にどうぞ。

1952年創刊、通巻277号の伝統ある広報紙「尼信だより」。各店舗で配布され、商品情報にとどまらず、地域情報を紹介しているところが面白い。支店周辺をイラストマップで紹介する「支店のある街」や、窓口係の顔写真入りで紹介する支店コーナー。あましん主催のゲートボール大会優勝チームが登場したり、ほのぼのとした温かみを感じる広報紙だ。


日本一の信金マン


会員数600人を誇る関西奇術連合会の会計理事を務める

「マジックの西村」と呼ばれるベテラン職員がいる。西村治雄さんは入庫以来38年にわたり、休日を利用して100を超える持ち芸を地域のイベントで披露するなどボランティア活動に熱心だ。高齢者施設や子ども会、市民まつり、これまで出演した回数は400回を超える。1976年には県の福祉ボランティア章、さらに昨年は地域社会に大きく貢献した活動が認められ、全国信用金庫協会から信用金庫社会貢献賞に選ばれた。「地域のボランティア活動で全国から賞がもらえるなんて」と照れながら話す西村さんだ。