尼崎ディスカバリー 阪神高速5号湾岸線

尼崎で見つけた非日常の風景を切り撮る


尼崎の臨海部には阪神高速5号湾岸線の出入り口が二つある。尼崎末広出入り口、尼崎東海岸出入り口がそうだ。この二つの出入り口は、ほぼ真下に潜り込んで見られるのが特徴だ。巨大な陸橋が立体交差する様子や、弧を描いて地上とつながる様子は間近で見ると圧巻。普段はあまり注意して見ない高架道路の裏側をじっくり眺めるとゲジゲジ虫の腹に見えたり、樹木の枝のようにうねる道路の集合や集散を眼で追うのも面白い。両出入り口とも工業地帯にあり大型トラックの往来が盛んなため、見学の際には身の周りの安全に十分注意して頂きたい。


写真・文/小林 哲朗(こばやしてつろう)
フォトグラファー。廃墟、工場、地下、巨大建造物など身近に潜む異空間をテーマに撮影。