鼻高々に自慢したくなる…

懐かしの湯たんぽ、おみやげに嬉しい天ぷら、世界シェア1/4のチタン、森永マリー、豆腐屋が作るオリジナルドーナツ、液晶用ディスプレイ…まったく違う分野の実に様々な製品や商品が尼崎で作られている。…という事実を、住んでいる人たちは意外と知らない。

自己紹介で「実は日本全国の森永ビスケットを作ってるまちでして…」「世界のチタンの1/4を生産するまちから来ました」と小粋にはさむと会話もはずむってなもんである。ちょっと鼻高々に自慢してみたい「メイドインアマガサキ」はまちへの愛着や誇りを取り戻すキーワード。このまちの原動力になっている…とは言い過ぎか。

スーパー湯たんぽ [マルカ金属]
健康ブームで再び注目されている昔懐かしい金属製の湯たんぽ。高い加工技術とアイデアが詰まっており、国内でも高いシェアを誇るトップメーカーの記事は次のページ
ピロシキ [モンパルナス]
関西で一世を風靡した洋菓子メーカーパルナス。惜しまれながら解散した同社のヒット商品を今も阪神尼崎駅にある喫茶店モンパルナスで作り続けている
トビデール [ナカムラ]
非常時にすぐに廊下に飛び出せるよう、開閉する格子、その名もトビデール。阪神大震災でも活躍した尼崎が誇る発明品だ。何よりもネーミングがすばらしい
尼ノ生揚醤油 [尼新実業開明事業部]
その昔アメリカにまで輸出されていた名産・生揚醤油を、当時の製法にこだわり復活。冬仕込み、低温短期醸造、保存料、着色料は無添加
コーンソフト [明治油脂]
明治乳業のおなじみのマーガリンは尼崎で生産している。「コーンソフト」や「チューブでバター」など尼崎から日本全国へ出荷されている
練り物文化
ムラカミ食品、和田八、尼米など尼崎にゆかりのあるかまぼこや天ぷらメーカーは多い。安政年間(1854~60)創業の尼崎桝千のインタビューは次のページ
ロクさんの事件簿 [橋本敏信 著]
中央商店街の商店主がペンを取り、地元の商店街を舞台に小説を書いた。白井文市長をモデルにしたスチュワーデスも登場するなどご当地ネタも満載
ティオマスター [阪神精密工業センター]
町工場の技術を結集させて開発した空気殺菌消臭装置。大学や研究機関と共同で光触媒技術を応用した製品である
豆腐とおからのドーナツ [大物食品]
西大物町にある昔ながらのお豆腐屋さんのオリジナルドーナツ。裏メニューとして地元の人に愛され、一つ50円というお手頃感で子どもたちのおやつに重宝されている
溜息3秒ボールペン [カトギプレックス]
台座にペンがゆっくりと入っていく。思わず溜息がでるほど滑らかな動きをする癒し系ボールペン。ドイツの有名自動車メーカーも記念品に使うほどの逸品だ
ウォータイト [日本セメント防水剤製造所]
水漏れを防ぐ国産最古のセメント防水剤。尼崎で生まれたこの溶剤は、関門トンネルの外壁や国立競技場のスタンド、全国各地で活躍している
森永マリー [森永製菓塚口工場]
マリーもチョイスもムーンライトも…。同社では1工場1品種を守り、クッキーとビスケットはすべて塚口工場で作っている。ちなみにハイチュウを作るのも尼崎だけ
アメリカンボール [ニッタフ]
イボイボのついたゴムボール。手のひらのつぼを刺激する気軽な健康グッズは尼崎発のアイデアで、同社が開発し特許を取得している
銘茶尼崎散歩 [甘露園]
尼崎のお茶メーカーが地元のおみやげものとして発売した商品。ラベルに尼崎の地名や歌が記されており、まちの歴史や文化を発信している
明太フランス [エーデルワイス]
阪神百貨店のいつも行列ができるパン屋「ルビアン」は洋菓子で知られるエーデルワイスが手がける。尾浜にある工場から焼きたてのパンがお店へと配送されている