2005/3/1 更新
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あまいもとは?
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【
南部再生プラン
】
【
お年寄りの記憶
】
1600もの品種が保存されている研究センター
■それから半世紀。2000年には「甘くておいしかった尼いもをもう一度食べたい」という声が高まり、公害患者の方々を中心に復活への取り組み(
尼崎南部再生プラン(*)
)がスタートしました。しかし、手がかりは昔食べたことがあるという
お年寄りの記憶(*)
だけ。
市内でのヒアリングをかさね、消えた尼いもをもとめて日本各地をたずね歩き、茨城県にある農業研究センターで『尼ヶ崎赤(あまがさきあか)』『四十日藷(しじゅうにちいも)』『源氏(げんじ)』の種芋を発見。
写真左が京さん 右は元尼いも農家の矢野実さん
■品種について専門家にお話しをうかがいました。
▼兵庫県農業試験所 「阪神の野菜−その歴史と技術」著者 京啓一さん
「尼いも」という特定の品種があったのではなく、ときには「尼ヶ崎赤」ときには「四十日藷」など、尼崎の土地に合いしかも商品として金儲けになるさつまいもを色々と探り出して作り出したのが「尼いも」なのです。それが有名になったのは商品としてお金にしたからです。明治時代の尼崎には綿と菜種のほかに金儲けできる作物はなかったのですが、尼崎の農家は商売気があったため、どこかで「○○という良いいもがある」という話を聞きそれを取り入れて作ったのだと思います。
世界でただ一つの資料館館長。川越市はサツマイモによるまちおこしでも有名
▼埼玉県川越市 サツマイモ資料館 井上浩館長
「高系14号」聞きなれない名前ですが、実はあの有名な「鳴門金時」の元になった品種です。少しでもたくさん収穫できるよう土地や気候にあった品種改良を繰り返し、徳島県鳴門市では「鳴門金時」という地域のブランドが生まれました。この高系14号をもとに生まれた品種は、鹿児島の「薩摩金時」高知の「土佐紅」など愛着を持って地域の名前がつけられます。尼崎でも色々な品種が「尼いも」候補としてあがっていますが、尼崎で作られるサツマイモはすべて「尼いも」だと言えるのではないでしょうか。
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