2005/3/1 更新
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あまいもとは?
> 尼いもって何だ?
【
新田地帯
】
【
室戸台風
】
【
ジェーン台風
】
昭和7〜8年の出荷風景。場所は今の道意町2丁目。尼崎市立地域研究史料館
提供 西村亀氏 原蔵
■兵庫県尼崎市のかつての特産品。江戸時代から海沿いの
新田地帯(*)
で作られていたサツマイモを「尼いも」と呼んでいました。味は甘く細長い形で、京都や大阪の高級料理屋へと出荷されていました。しかし
室戸台風(*)
と
ジェーン台風(*)
による高潮で、1950年ごろには尼崎のまちから姿を消してしまいました。
■尼いもとは一体どんなサツマイモのことなのでしょうか。文献によると…
『兵庫大百科辞典』より
【尼芋 あまいも】
尼崎の名産。40日芋の変わり種。味は甘く太さは直径1cm、長さ20cmぐらいと細長いものが良い品とされていた。毎年8月24日の地蔵盆のお供えに欠かせぬものだった。この芋の産地は大庄村(尼崎市)の阪神電鉄以南に多かったが、昭和9年(1934)室戸台風の被害を受け姿を消した。耕作方法が変わっていて9月に鳴尾村中津(西宮市南甲子園)の農家に種芋取りを依頼、11月に掘り出して持ち帰り、翌年3月芋苗床で苗取り作付けして7、8月ごろ収穫した。
『尼崎地域史事典』より
【尼いも あまいも】
尼崎町南部の新城屋・初島両新田地帯(現向島・高洲・松島・初島の諸町)特産の甘藷。江戸時代寛政年中(1789〜1801)に栽培されはじめたと伝えられる。土質が小石交じり砂地の乾燥した適地で、味のよい赤白2種がとれた。(後略)
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