サイハッケン サンロードが骨董(アンティーク)ストリートに変身!?
長く住んでいても意外と知らないまちの愉しみ。「へえ~」と目からウロコの再発見!
ディープサウスの魅力をご堪能ください。
[Re Brownie]
尼崎市玄番北之町39 06-6413-1669
12:00~19:00 無休
街を歩けば雑貨屋的オシャレ(で、ユルい)古書店や、リサイクルショップに当たる最近。大阪・四天王寺界隈の「骨董ストリート」に若い店主のショップが多いことも、街歩き好きなら常識だ。
その「骨董ストリート」の看板、そろそろ淀川を越えるかも!?とは(かなり)言い過ぎだけど、実は我らがサンロードにアンティーク系ショップが続々オープンしているのだ。サンロードと言えば、南部の商店街でもとりわけ歴史が古い一帯。最近はシャッター通り化しつつあるが、復興へのキラーパスとして、地主さんが古着・リサイクル系の店ばかりを誘致したそうだ。
で、集まったのが食器から漫画まで守備範囲の広い[つどい]、リサイクル婦人服中心の[ミラクル リセールストア]、ヴィンテージ系アメカジの[Re Brownie]の3軒。図ったようなキャラの棲み分けも楽しいが、どの店のオーナーも市外出身である点は地元民として興味深い。
「正直、想定外の場所」とは[ミラクル~]店主、芦屋在住の上田さん。確かにメリヤスな婦人服店や菓子の卸店の谷間。いくら「路地裏に出すのが骨董屋のセオリー」とは言っても、である。それでも「ストリートになるのはチャンスですよね」とも。その上田さんの紹介でオープンした[Re Brownie]の友岡さんは西宮出身。人通りの少なさにビビるも、「だんだん尼崎の方が面白いと思えるようになってきた。ミナミではたくさんある中のひとつやけど、ここなら『尼崎で1軒』ですからね」。
7月にはさらにもう1軒開店予定。センスのいい古着屋なら“尼崎のアメ村”やなぁ、と思ったが、“尼崎の○○”と言うよりも“○○の尼崎”と呼ばれたい、そんな風に再発見もする老舗商店街の夏である。■大迫 力