尼崎の姉妹都市店

故郷の家庭料理を尼崎で

若い頃、京劇俳優として活躍した李士博さん(42)。公演で中国全土を廻り「美味いものはほとんど食べた」という。

中国家庭料理[鞍山]
武庫之荘1-12-15　06(6431)8031　11:30～14:00　17:00～22:00　日祝は～21:00　火曜休

結婚後、妻の母親が日本人だったことから来日。たまたま知り合いがいた尼崎は、故郷の友好都市だった。ホテルなどで料理人の修行をし、13年前に武庫之荘にお店をオープン。鞍山から定期的に視察に来る経済団体や使節団もこの奇遇な縁に興味を持ち、しばしば来店する。「偶然だけど嬉しいもんです。故郷の話が聞けますから」と李さん。

寒さが厳しい中国東北部鞍山ならではの看板メニュー水餃子は暖かい家庭の味がする。

ドイツ仕込みのライ麦パン

99年にドイツへ渡り、パン作りを学んだ西濱彰さん(30)。「きっかけは姉妹都市交流。市役所に紹介してもらったパン屋で修行することができました」。

アウグスブルク
上坂部2-3-18(JR塚口駅前) 06(7492)8465　7:00～19:00　火・第3水曜休

約20店舗を展開する有名店[シューベルト]で、1年半の修業期間を終え帰国。その後も国内のパン屋で経験を積み、05年1月、JR塚口駅前に自身のお店をオープンした。店名には思い出の街「アウグスブルク」を選んだ。

人気のライ麦パン(200円)にはドイツの酵母を使う。「アウグスブルクから持ち帰った酵母を育てて増やしています」。なるほど、そこはかとなくドイツの香りが…。