南部再生第42号:もくじ
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神主のぶらり街歩き

イスラームをぶらり

 今回は、阪神なんば線の出来島駅で下車し大和田(大阪市西淀川区)の町をぶらり。お寺や神社、幼稚園など「どこの町にもある風景だなぁ」と気を抜いて歩いていると、突然異空間に遭遇した。

 なんと、イスラム教の宗教施設「大阪マスジド」を発見したのだ。これまでまったく接したことのないイスラム教の世界。ぜひ礼拝を見てみたいと思い突撃訪問。日本語を話すことができるパキスタン人のアバスィーさんがおられ、快く施設に入らせてもらった。

 まずは「ウドゥーの水場」。ここでは、両手、口、鼻の穴、顔、髪の毛、両腕、足を順に洗う。髪の毛は濡らした手でなぞる程度だが、それ以外はしっかりと洗う。まるで神社に参拝する際の手水の作法をしているような感覚だ。

 そしていよいよ礼拝をする2階の部屋へ。この日はイスラム教で最も大切な日である金曜日ということもあり、13時からの集まりには20名近くが集まられ、指導者の話を聞いておられた。その後、13時30分からの祈りの時間が近づくころには約100名が礼拝の場を埋め尽くし、メッカの方角(西)を向いて一斉にお祈りを始めた。立ったり座ったりが繰り返され、その祈り続ける姿は宗教者の私にも衝撃的だった。

 アバスィーさんによると、礼拝に来られている方の国籍は、インドネシア、パキスタン、バングラディッシュなどのアジア諸国はもちろん、アラブ諸国や、アフリカ諸国、またアメリカ人やロシア人、そして日本人もいるとのこと。この礼拝のために金曜日の仕事を休む人も多い。近隣には礼拝施設が少ないため、遠くは京都や和歌山からも来ているそうだ。

 礼拝が終わった後は、ビルの1階にあるイスラム教徒向けの食材店「ハラールフード」ショップが大混雑だ。豚を食することが禁止されているだけに、ここで買った食材は安心して食べることができるらしい。礼拝での真剣な眼差しと、食材を選ぶ人類共通の優しい眼差しのギャップに驚きつつ、大阪マスジドを後にした。

江田 政亮 えだ まさすけ ■ だんじり祭り、地域寄席…いつでも尼崎人にオープンなお社きふねさんの第17代宮司。「国道43号線にだんじりを走らせたい」と南部再生への想いは日々強まる。ラジオ番組「8時だヨ!神さま仏さま」(FMあまがさき毎週水曜日夜8時〜)も好評放送中。podcastも。