わざわざ行きたい リンカイスポット
最南端のシーサイド(?)カフェ
五合橋線をひたすら南進、湾岸線・尼崎東出入口にさしかかろうかとする所に現れる喫茶店「みなみさき」。のぼりがはためく外観は、工場に囲まれた立地なのに何とも賑々しい。
東海岸町2 06-6409-6331 9:00~17:00 日・祝休
尼崎港湾労働センター内の施設として営業していた中華料理店が閉店、「食べるとこなくて困ってんねん」という工場マンたちの声に手を挙げたのが、市内で「てっぽう寿司」などを経営する日乃出商事株式会社の山中潤一さんだった。
ワーカーへの敬意がこもったマッシブ・ボリュームの日替わりランチや、持ち帰り弁当もあり。もちろんカフェ遣いもオッケーだ。チャーハンや松花堂弁当など一見バラバラなメニューも、界隈には他に店が無く毎日やって来る人たちへのサービス精神。めぐれば広いリンカイスポット、最南端のカフェで一息といこう。
ごみの最前線がすごい
五合橋線を海に向かって湾岸線をくぐると、宇宙船をイメージしたという巨大な建物が見えてくる。05年4月にできたばかりのクリーンセンター第2工場。ガラスケースに入ったエコあま君に迎えられ、いざ大人の社会科見学へ。
プラスチックも「燃やすゴミ」として処理できる高性能の新型焼却炉や、焼却熱を使った自家発電システム。残った灰を道路の舗装材などのリサイクル原料にするなど、SF映画さながらのハイテクぶりに圧倒される。
さらに近くの資源リサイクルセンターも訪ねると、こちらはうってかわってアナログな雰囲気がただよう。ビン・缶・PETボトルの資源ゴミを分別するのは、機械では難しく人手に頼る部分が多いようだ。ベルトコンベアを流れる資源ゴミに向かい、一心不乱に分別する姿に職人魂を感じた。
童謡『あかとんぼ』のメロディーでやってくるゴミ収拾車の行き先は、すごいことになっていた。
キミは「21世紀の森」を見たか?
たしかそっち方面行きのバスあったよなあ…レベルの人には、今すぐ行ってみることをオススメしたい。
兵庫国体を機に昨年5月31日にオープン。1年未満にもかかわらず、「スポーツの森」全体の利用者は既にのべ27万人超(県の年間予想は18万人)。公園、フットサル場、ゆったり泳げるプールが魅力のフィットネスクラブなど施設は多彩だが、夏には楽しみなのが「アマラーゴ」。ウォータースライダーもあるプールで、昨年も大人気だった。
冬にはスケートリンクもオープンするなど、年中遊べるのが強み。鉄塔&高速道路が借景となるシュールな眺めを、変化する工業地帯の象徴として言祝ごうではないか。
今こそ行きたい「萌える工場」へ
「工都尼崎の情景写真コンテスト」作品募集 お問い合わせは同機構06-6488-9501
複雑に絡むパイプや光り輝くコンビナートを紹介するDVD「工場萌えな日々」や写真集の売れ行きが好調だという。いよいよ工場ブーム到来、なのか。夕日に照らされた巨大タンクやパイプの城、錆びた鉄扉…マニア垂涎の風景は、尼崎にも多い。05年からはじまった「工都尼崎の情景写真コンテスト」(尼崎地域・産業活性化機構・尼信地域振興財団)で作品を募集中(締め切り6月30日)。入賞入選作品は尼信博物館で展示公開される。
おみやげに重宝?ベイエリアグッズ
尼ロックを作ろう
みなと立版古(たてばんこ)/硬派な港の世界を立版古(昔のペーパークラフト)で再現。ホームページからダウンロードして組み立てれば、尼ロックが動きだす。
教えて、ヒーロー
尼ロック入門/水害から尼崎を守るヒーロー、キャプテン★尼ロックが閘門の仕組みを分かりやすく解説するガイドブック。尼崎港管理事務所(道意町7)でもらえる。無料。
みなとを食べる
防潮堤煎餅/大防潮提が焼き入れられた瓦せんべい。出屋敷にある松和堂(南竹谷町1)が考案した、いかにもカタそうなご当地土産は、半世紀前の尼崎の高揚感を伝えてくれる。