尼崎的ちょいモテ指南

とにかくモテたい、そんなオヤジたち必読。街場のハートをわしづかみの人気スイーツと、時代を超えて愛されるアノ作品にモテる秘訣を見つけた!

尼崎に墓もある近松門左衛門に聞け 思わずついて行きたくなる男像

尼崎ゆかりの近松の作品からモテる男性像を見つけようと、市民レベルでPRに取り組む「近松応援団」の代表・加藤道子さんに話を聞いた。

「ええ男おらんかいな」と悩みながら紹介してくれたのが、遊女・お初と醤油屋の手代(使用人)徳兵衛との心中事件を脚本化した代表作「曽根崎心中」。「彼はとにかく真面目で義理堅い。主人から持ちかけられた縁談をきっぱりと断る姿に、当時の民衆は勇気づけられたのでしょうね。出世よりも自分の気持ちを大切にしたんですから」と加藤さんは言う。物語の中で徳兵衛は親友の九平次に金をだましとられてしまう。「親友のウソも見抜けないなんて、真面目すぎたんでしょうね」。一途な男が江戸ではモテたということか。

近松はこの作品で、俗世間の物語を脚本化する「世話物」という新たなジャンルを確立した。以来、あまりの人気に民衆の間で心中ブームが起き、幕府が上映を禁止にしたほど。モテる男性像はさておき、近松作品は民衆からモテすぎちゃって困ったようだ。

アマ~いスイーツ職人に聞け 尼崎マダムのハートわしづかみ

塚口、武庫之荘界隈ではおなじみのショウタニが、西難波に新店舗を昨年出店。4店舗すべて尼崎市内という地元密着感がうれしい。

おもたせに、3時のおやつに…1日2000個、夕方には売り切れるシュークリーム。アマ~いスイーツで女ゴコロをくすぐる、「ケーキハウス ショウタニ」のチーフパティシエ・山岡宏士さんに会いに行った。

「女ゴコロって…(笑)、シュークリームを買いに来られるのは男性客もかなりおられるんですよ」―なるほど、男性からの支持が高いことが女性へのポイントになるという法則ですね。「カスタードはもちろん、シューの皮も味わってもらいたいので、かなり見た目は大きくなっています」―そうか、お得感を演出するというわけか…。気になるお値段は1コ100円。「子どもが100円玉握りしめて買いに来られるようにという社長のこだわりです」―子どもへの優しさ、これぞモテる男のあるべき姿。

旬のフルーツを使ったみずみずしいケーキも手掛ける山岡さんは「”きれい”よりも”美味しそう”と言われる方が嬉しい」という。つまり、見た目も大切だが、中身(味)が一番ってことなんですね。勉強になりました。