尼崎ディスカバリー 三和市場

尼崎で見つけた非日常の風景を切り撮る

昭和のにおいを強く感じさせる三和市場。今回は普段あまり目にすることの無い、アーケードの上を見せて頂いた。小さく見えながらも存在感を放つ工場の煙突を背景に、目前に広がる自由な異空間。首をもたげる換気ダクト、大いに盛り上がった屋上ガーデニング、宙に浮き、列を成す業務用エアコンの室外機、のんびり洗濯物を干すおじいさんの姿など、どこに目をやっても楽しめ、どこを写真に撮っても画になる。周りの近代的なマンションとの時代の対比も面白い。


写真・文/小林 哲朗(こばやしてつろう)
フォトグラファー。廃墟、工場、地下、巨大建造物など身近に潜む異空間をテーマに撮影。