マナビの館アマで楽しむ社会科見学

無料で学べる公共施設は数多いが、選りすぐりの2カ所へ突撃取材!

尼崎市防災センター

尼崎市防災センター 月~金曜の9時~17時15分。団体や一部展示は要申し込み。昭和通2-6-75 06-6481-0119(内線281)

まずはこれを体験しないと始まらない。最大震度7を再現する起震装置。「阪神・淡路大震災級の揺れまでは起こせない」との説明にタカをくくっていたら、いきなりきた。ガタガタタ!うわ、強い。思わず腰が浮く。そのまま呆然…。「ダメですね。まずガスを消す。次にテーブルの下に」。係の人に笑われた。

災害時に応急活動の拠点となる防災センターは、ふだん市民の防災学習の場として開放されている。

住宅火災の約15%を占めるという天ぷら火災の消火体験機、色とりどり大小さまざまな消火器コレクション、災害の仕組みや避難方法を示した模型の数々。

市内の119番を統括する通信指令室も見学できる。ガラス越しにのぞいていると、あ、増えた!きょうの通報件数。119件だって。まだ昼過ぎなのに。

「いたずら通報はダメですよ。すぐバレます」。しっかりクギを刺されてしまった。

こども科学ホール

こども科学ホール 月曜休み。平日は午後1時半~午後5時。
土日・祝日と春・夏休みは午前9時半~午後5時。栗山町2-25-1(尼崎市立青少年センター内)06-6429-3020

入口で迎えてくれたのはおちゃめなロボット元気君。言葉に反応するとか。「握手しよう」と言うと「いま忙しいねん。ア・ト・デ」っておい!

中に入ると、そこは幼いころ夢中になった学研の「科学」の世界。

尼崎発「静かの海」行きの月旅行が楽しめるハリボテ宇宙船。阪神電車やボーイング727のおんぼろシミュレーター。初期のプッシュホンを手にしゃべるテレビ電話。

ネット社会やヒト型ロボットなどはるか未来だった時代に描かれた科学の夢。B級感漂う展示はどこか懐かしい。

実験コーナーもある。

滑車から垂れるロープを引いて、自分の乗ったゴンドラを持ち上げる手動エレベーター。お、重い…。ストロボの連射で、人の動きをコマ送りに見せる機械。あ、ドリフが昔やってたやつ!

素朴に「科学する心」を一瞬思い出した。