nanbu walker 第1回 放置された工場が印象的

5月26日、第2回南部ウォークは30人の参加者で「運河クルーズ」を行いました。尼崎漁業組合の協力により5隻の漁船を連ね運河を進む、ダイナミックな催しになりました。

海からみた尼崎は、壊れたまま放置された工場が印象的で、昔CMで見た「軍艦島」の姿を思い出しました。「産業跡」というのは、不気味なのですがなぜか個人的にはコーフンしてしまいます。

昨年、廃坑になっている別子銅山跡に行きました。県道から二時間ほど山に入ったところですが、全盛期(昭和初期)には小・中学校、迎賓館、公民館に鉄道まであったそうで、今でもレンガの土台だけが残っています。鉱山を経営していた住友が全部作ったそうで、いかに活気があったか想像できます。

廃坑が決定したときにすべての建物を解体して跡地に植林していったそうで、今は森の中に遺跡が埋まっているという感じでした。最後に植林をしていったというところに、なんとなく人間の智恵を感じますよね。

人が逃げるように去っていった産業遺跡も不気味さが漂っていて、それはそれで好きなのですが、尼崎はそうなってほしくない。撤退あとには桜とか周りの人が喜ぶ木を植えるか、植えさせてほしいと思うのですが、どうでしょう。結構絵になると思うのですが。


戸田 拓也(とだ たくや)
1970年香川県生まれ コープこうべ職員「学生時代はサイクリング部で、よく放浪してました」 現在はエネルギー問題に関心を持つ。