ところで、あの戦争のことどれくらい知ってます?

神戸山手大学の学生たちの協力のもと、戦争に関する街頭アンケート調査をJR尼崎駅前で敢行。道行く人たち99人に「戦争のことどのくらい知ってます?」という素朴な質問に驚きの結果が!

調査日時:2015年6月17日午後4時~6時 場所:JR尼崎駅周辺 回答者数:99人

Q1 戦争体験って聞いたことある?

なんらかの形で、戦争の話を聞いた経験がある人(経験した人を含む)は全体の84.8%にのぼった。その内訳は「祖父母から」が41.4%でもっとも多く、「親から」が16.2%、「講演会」は12.1%と続く。年代別をみると50~60代では、7割以上が親から聞かされて育っている。一方40代以下の年代では「祖父母から」が多数。今後戦争を知らない世代が多くを占めるなか、リアルな体験を聞く機会は一気に減っていくことが予想される。

Q2 尼崎が空襲を受けたって知ってました?

尼崎に空襲があったことを知っていたのは全体のわずか4分の1にとどまった。年代別にみてみると10代がもっとも少なく82.1%の人が「知らない」と回答。戦争を体験した70歳以上でもわずか33.3%にしか尼崎空襲は知られていない。尼崎市には戦後に移り住んだ人々が多く、戦時中の尼崎の状況を知る人はきわめて少ないことがうかがえる。

結論 1945年の尼崎は意外と知られてなかった。

特攻隊や原爆といったいわゆる“派手な”戦争の記憶だけでなく、身近なリアリティのある戦場がここ尼崎にもあったことは必死で語り継がないと忘れられてしまうかもしれない。