スゴすぎる社協(町内会)のシゴト

え、これも町内会なんですか?ご近所の底力があふれるスゴい地域をご紹介

西大島連協 スゴい防災訓練訓練続けて15年 武庫川と暮らす人々の助け合い

武庫川堤防の決壊、大津波が防潮堤を乗り越えてきたら…。国道2号線の南にある西大島地域では、15年前からこうした心配に応えようと、地域をあげての避難訓練に取り組んできた。

「避難指示や避難勧告が出ても実際に避難する人は20%足らずだという話をテレビで見た。普段から避難訓練をしていない地域だとその数はもっと少なくなるそうなんですわ」と、当時から連協会長を務めてきた藤原軍次さんの呼びかけで、毎年500人近くを集める避難訓練を続けてきた。

連協組織をベースに自主防災会を結成。その規模もさることながら、地域内にある西高校と連携して、実際の訓練で車いすの人のサポートを生徒にお願いするなど、高齢化がすすむ地域の課題にも対応しようと知恵を絞ってきた。

およそ1400世帯が暮らす地域の高齢化率は30%を超えている。同じく地域で取り組んできた高齢者見守り活動では、その対象者が330人もいる。そこで今年は、見守り協力員が彼らに声をかけながら避難する新たな訓練にも挑戦した。

「地域の人が助け合うにはもっと元気な人が必要。地域に若い人が増えて、一緒にこういった活動をつないでいきたい」という藤原会長。

西大島連協の加入率は85%。市内トップクラスの組織率を誇る地域での地道な訓練は15年が経ち、そのモデル地域として注目を集めている。

築地東・中・西福祉協会 スゴい運動会住民の4分の1が参加 地域つなげる一大行事

(写真左)左から実行委員長の赤川さん、副実行委員長の大野さんと佐藤さん、記録担当の吉野さん。(写真中)3つの町会が競うリレーはちびっ子からスタート。(写真右)8基のだんじり対抗むかで競争は予選もある

毎年5月に築地公園で開催する運動会は、今年で23回目。紅白玉入れやパン喰い競争などの定番の競技に加え、終盤の築地東・中・西の3町会対抗リレーでは、選抜された小学生から40歳までの走者に、多い時には500人に達する参加者が熱狂する。

江戸時代からの下町気質が残る築地地区だが、継続は平坦なものではなかった。1995年の阪神・淡路大震災で会場のグランドは仮設住宅の用地になり、地区も姿を変えた。実行委員長の赤川耕一さんは「住民の気持ちをまとめるには、大きな行事が必要でした」と語る。昨年からは副委員長に2人の若手を抜擢。決め手はだんじり保存会で培った顔の広さ。「どこの子でも名前を言える」若きリーダーの統率力が、スピード感あふれる競技運営を支えている。

ぱんだっこ@大物第4福祉会館 スゴい子育て広場バアバからママへ つなぐ子育ての輪

会館のドアを開ければ、お揃いのぱんだエプロンをした先輩ママスタッフが「こんにちは~」と笑顔で迎えてくれる。この6月、大物に誕生した子育てサークルぱんだっこ。「子供が小学生になってママ友同士の会う機会がなくなって寂しい、というのがきっかけだったんです」と代表の南麗さん。長年、義母が地域の大物第4福祉会館で子育てサークルを主宰。その活動が3月で終了した。自身の子育て中もサークルの存在で助けられたとの思いが強かった。そんなサークルが界隈に無くなってしまう…。南さんの呼びかけにママ友たちが賛同し、義母から町会長への紹介もあり、同じ会館で月2回の定期開催が決まった。初回から15組もの親子が参加する盛況ぶり。少子化が進む南部地域でご近所の親子の友達探しにおすすめの場所だ。