アマ野球を10倍楽しく見る方法(3/3)

面白いのはプロだけじゃない。少年、高校生、サラリーマンだって野球が好き。尼の熱いアマチュアチームを紹介。

[高校野球]伝統受け継ぐ名門校の再出発尼崎市立尼崎双星高等学校 野球部

朝7時、今年開校したばかりの尼崎双星高校の校庭に40人の部員が集まり、早朝練習をはじめる。口田中の住宅街にあるため、大きな声は出せないが、静かにランニングをすませ、黙々とバッティングに打ち込む彼らの姿に圧倒される。

周辺住民の掃除に部員も参加するうちに、応援に来てくれる近所のファンも増えてきた。練習は4時から8時まで。

朝も晩も、月曜日の休み以外はほぼ毎日練習。なんでそこまでやれるの? 主将の高橋洋斗くんに聞いてみた。「練習はしんどいし、休みたいと思うこともあるけど、やっぱり野球は楽しいし、他にすることもないから」。試合で枯れた声で静かに語る様は、高校2年生とは思えない落ち着きだ。

今年4月に尼崎東高校と尼崎産業高校が統合し、野球部も一つのチームとして生まれ変わった。尼崎産業高校は大投手・村山実を輩出した伝統校でもある。部員のほとんどが、少年野球や中学校での野球経験者だという。

今年の夏は県大会2回戦で関西学院に敗退。尼崎産業高はベスト8に入ることも少なくないチーム、悔しい想いを胸に目標はやはり甲子園出場。

「最近は私学にいつもやられているが、尼崎の人が地元の公立高校出場を願う気持ちはいつも感じています」と意気込む岩崎広貴監督。決して狙えない目標ではない。この夏休みからチームも統合し、一丸となって目指す甲子園。古豪復活に期待が高まる。


楽しく見る方法

マネージャー目線で見ると楽しいですよ。バックネット裏から「見守る」のがポイントです。

『タッチ』を読んで、南ちゃんに強烈に嫉妬した野球好き出口寛子