帰ってきた メガネ、メガネ… vol.17【階段】

尼崎南部で見つけた気になる光景。連続する写真と妄想に酔いしれるべし。

アーバンクライマー宣言

仕事帰り、散歩や買い物途中でも良い、歩道橋を見たら登るべきだ。たとえ信号が青でも、遠回りなら尚更登るべきだ。行き先不明の階段や坂道なら?もちろん登るべきだ。その無駄な動きが無駄な脂肪を落とすのだから!

かわごえノボル
「歩きの武庫川越えは誰もが通る、まさに大人の階段やね」by川越登君
1.5~2.0
2Fベランダ直通。ただ一体どこから登れば良いのかは誰も知らない。
二段階登坂
ナゼカデザインチガウ~シロ~ミゾコエル~ネズミ~ドテカケアガル~
あえて
一歩のところ、ぜひ二歩でという誘導。しかし使われずペンキ剥げず
すごいシゲテル
「何かの巣のように五階くらいまで茂った人になりたい」by巣五位茂輝
空中階段
長い上に柱も無く、空中で曲がったすごい階段。かのように撮った写真
フジヤマ
アーバンクライマーを名乗るなら、やはり最高峰は押さえておきたい
階段海岸
九十九里、までは行かぬが、運河沿い、ウフフアハハの、追いかけっこ
ただただ
下りて~登って~下りて~登って~下りて~登ってもしょうがな~い♪

眼鏡人語
マラソン、自転車、山登り…老若男女の境なく、こぞってアウトドアスポーツの時代である。その中で、人々の羨望の眼差しを一身に浴び、ゼーゼー坂道を駆け上がる人がいる、「クライマー」だ。一方、冷やかな視線の中、理不尽な不満を投げつける人がいる「クレイマー」だ。双方に大した共通点は無い、名前が似ているだけだ。何の話や…つまり、困難にぶち当たった時は、愚痴や不満を言う前にまず一歩踏み出すのだ。そうすればたとえ時間が必要でもいつか頂上につく。一度越えた困難は、振り返ると過酷な道を歩んできた事が自信になり、次に直面した時は前より小さく見えるという都合のいいものなのだ。人生をその苦しみも、逃げ出したくなる自分の弱さも含めて楽しむクライマーになりたい。


まちのメガネ 山下祐生●やましたゆうき
25歳、日課はペットボトルの水を小脇に抱え、チャイナ服と地下足袋で夜散歩。