生で聴きたい尼のプレイヤー 「津軽のこころ」伝える師弟。

津軽三味線奏者 竹田傑さん 佐山千尋さん

全国に名高い津軽三味線の名手で、尼崎を拠点に「津軽のうたごころ」を広める竹田傑さん。40人以上いる弟子の中で最年少となるのが佐山千尋さんだ。14歳の中学3年生。師弟は毎週金曜の夜、ステージに並ぶ。師匠の掛け声が飛ぶ中、背筋を伸ばし、前を見据えて、バチをさばく姿は凛として美しい。

祖母の弾く三味線に興味を持ち、8歳で竹田さんに入門した佐山さん。「最初の3年ぐらいはヤバいぐらい練習しました」という通り、全国大会では毎年、ジュニア部門上位に入賞する腕前になった。一方で、安室奈美恵がマイブームだったり、文化祭で友達のピアノと大塚愛の曲をコラボしたりする、普通の中3女子の一面も。

そんな弟子を見守る竹田さん。「千尋の長所は素直さ。楽器で津軽弁を語るような独特のリズムや民謡の背景にあるこころを、どんどん吸収してほしいし、いずれは歌もね」と期待をかける。佐山さんの目標はもちろん、「いつか全国一に」だ。

生音聴くならココで
津軽三味線ライブハウス 和楽

JR尼崎駅前すぐ、酒や郷土料理も楽しめるお店。演奏はほぼ毎日19:30~、21:30~の2回。佐山さんの出演は金曜日の1回目のみ。●17:00~23:30月休
長洲本通1-3-1-2F 06-6489-4658