南部再生第19号:もくじ
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尼崎で発見!近未来建築

 国道2号線と道意線の交差点に鎮座する、エキスポの展示物のような建造物の謎に迫った。

「宇宙船不時着陸!」ではない

 「中のコックピットから宇宙と交信するんとちゃうか?」とか「昔は上下移動してた」なんて、本当か冗談か分からない噂話ばかり耳にする。

 真相を確かめるべく、尼崎西交通協会へ。「『あれ何ですか』っていう質問、よくあるんですよ」と大橋事務局長が当時の資料をもとに詳細を教えてくれた。

 建造物の名は「交通安全祈念塔」。1974年に同協会20周年記念事業で建てられた。道路を象徴する高さ12mのタワーに標語を掲げ、交通事故「ゼロ」の願いを球体で表現した。デザインコンセプトに多少の無理があるが、そこはご愛嬌。

内部へも潜入取材!
コックピット内は外観から想像がつかないほどゆったり。座席は3つあり、マイクとアンプを通して交通安全を呼びかける。

 球体内部は、違反の取締りや啓発活動に使われる、いわば安全の見張り塔。中は蒸し風呂状態と思いきや、エアコン完備。「現在補修を検討中です」と、まだまだ現役続行だ。

 珍建築ながら、30年の歳月を経て今や尼崎南部のランドマーク。近未来的デザインにノスタルジーを漂わせながら…。■若狭健作

尼崎発!ドーム建築

 武庫川沿いの若本製作所の屋上に建つドーム建築。その活用方法に夢が広がる。

特許取得済の尼崎オリジナル

 ドーム球場建築の下請けで終わるものか。絶対自分でドームつくったる。そんな夢から尼崎発オリジナルドームを発明したのは、若本製作所専務の若本誠治さん。

 本業の金属加工の合間や週末に、模型づくりからはじめ、ついには工場の屋上に実物を建造。一見するとフラードーム(※)にそっくりだが、実は設計自由度が高いスグレモノで特許取得済。住宅用にと考えたが、建築基準法の特認のための費用は1千万円以上もかかり断念。実際の需要は牧場の糞尿発酵機の囲い等が主だそう。

 オリジナルドームは数日で素人でも簡単に作ることができ、地震にも強いのが特徴。見学に訪れた尼崎21世紀の森づくり協議会のメンバーも「建ててみたい!」と興味津々。兵庫県産の間伐材で風力発電付きの自給型ドームハウスを地域住民の手で建てて、森づくりの拠点にする―。そんな夢が実現したらどんなに素晴らしいだろう。兵庫県さん、特区として認めてくれないかなあ。

 なお、住宅として建てたのは播磨自然高原のモデルハウスのみ。社員の福利厚生施設としても活躍しているが、空いている時には一般にも貸し出しているとの耳よりな情報も。

 この秋は、100年後の尼崎の森を夢見ながら播磨の森ドームで紅葉見物もオツでは?■平戸潤也

※フラードーム:ドーム理論の生みの親、バックミンスター・フラー博士が考案した建築構造。自然界で最も無駄がない理想の建築として多くの建築家へ影響を与える。

馬鹿と煙はなんとやら…高層建築背比べ

 高層ビルが都会の象徴だったのも昔の話。でも、東京タワーや通天閣は今も都市のランドマークなわけで、何だかデカイ建物を見るとワクワクしてしまう。尼崎にもこんなにありました。高層建築大集合!