アマテラピー vol.1 街を歩くと、色々な香りが…

癒しの場所は人それぞれ。あなたには「癒しの場所」がありますか?日常の自分からちょっと離れて、尼崎の癒しの場所へ。

癒しの場所は人それぞれ。あなたには「癒しの場所」がありますか?
日常の自分からちょっと離れて、尼崎の癒しの場所へ。

例えば寺町。阪神尼崎駅の南西に11もの寺が軒を連ねる不思議な空間では、透き通った静けさの香りがします。京都と違い観光目的ではなく街ひとつが同じ空気で整えられたこの街は、静かな異空間を作り上げています。

石畳をゆっくり、ゆっくり歩く。ふらりと目に入ったお寺の門をくぐる。古い建物の香り。思わず背筋を伸ばしてしまう様な、ピーンと張った空気。目を閉じて深呼吸。微かなお香の香り、木の香り。

お線香の香りは白檀が芯になっているものが多く、白檀はアロマテラピーでも使用されています。

アロマテラピーとは植物から抽出したオイルの香りで嗅覚を刺激する芳香療法ですが、白檀の様な特別なものでなくてもリラックスできる香りが私たちの街にあります。

冬の寺町。足先も痺れる寒さで手水場に氷が張っていましたが、それがこの空気をより一層厳粛なものにしていました。

家に帰る途中、換気扇から漏れるあったかい夕食の香りで「ああ、帰ってきたんだなぁ」とホッとして家に着く頃には、すっかりお腹がすいていたり、どこからか漂ってくるキンモクセイの香りに足を止めた経験はありませんか?これがアロマテラピーの元になるものです。

追われた生活の中で見落としていた、リラクゼーションスペース。

まず、深呼吸して周りを見回してみてください。あなたの近くにもあるはず。ゆとりのある毎日にするために自分だけのこだわりの場所探しをオススメします。


フクナガミチヨ
1975年生まれ。小さい頃から植物が好きで、癒し効果に注目。短大卒業後園芸専門学校に進みアロマテラピーや色彩効果に出会う。クリスタルヒーリング・癒しのカフェ・落ち着く音楽等、「癒し」について独自に研究・活動中。