磨け！ゲイゴト

世代を超えたコミュニケーション 囲碁教室

人気漫画「ヒカルの碁」が少年ジャンプで始まったのは6年前。以来、囲碁に興味を持つ子どもたちが増えたという。しかし、30～40代が大半の今の親たちに囲碁を知っている人は少ない。「難しい」「地味」というイメージを変えようと、2年前、尼崎の囲碁ファンが立ち上がった。

立花商店街にある「囲碁サロン立花」では、毎週日曜日の午前10時～12時、子どもや女性のための教室が開かれている。

月謝は取らない。「本当に囲碁を習いたい人が覚えてくれればそれでいい」と、太っ腹な尼崎市囲碁協会の嶋村事務局長。「囲碁は日本の文化。幼いうちから触れてほしい」と幼稚園でも指導する。

教室では5歳の女の子と40代の男性が碁盤を挟んで向かい合う。「対局は碁石を通じて互いに”言葉”を交わすこと。そこには立場も世代も関係ありません」。会長の中嶋さんがその魅力を語ってくれた。

生涯続ける“ヨガの効き目” ヨガ教室

「はい脇腹を伸ばします。5秒間じわーっとゆっくり…腰痛・便秘の人にも効果があります…はい戻して、8呼吸…」

柔らかく落ち着いたその声だけで癒されそうなヨガレッスン。杭瀬駅前の「イモト健康ヨガ」は、マイルド、スタンダード、ハイクラスなどレベルに応じて少人数指導を行う。

中高年の女性が多いが、「年齢は関係ないですね。80歳を過ぎて始めた方もいます」と井本敏和先生。スポーツクラブで指導する妻の陽子さんも「無理なく長く続けることが大切」。ともにヨガ歴約30年のベテランだ。

ダイエットや健康法として大ブームのヨガ。「やせたい」「腰痛・肩こりを治したい」はもちろん、「視力回復に効果があった」という人もいる。

1回90分で、受講料は4回6000円。最近は、ほとんど休憩を取らない「パワフルヨガ」も人気だという。

「ヨガは一生続けられる健康法。財産です」とは井本先生の言葉だ。

オトナのたしなみ 社交ダンス社交ダンス教室

色とりどりのダンスシューズが華麗なステップを踏み、フロアを優雅に踊る。レディスアンドジェントルメンのたしなみ社交ダンス。昭和のはじめ、尼崎には多くのダンスホールがあった。国道沿いのホール「百万弗」でディック峰の歌うなか、デモンストレーションを踊ったほどのモダンガール、浅岡カズ子先生の教室にお邪魔した。

海外出張の直前に習いに来たり、定年後の健康のためにはじめる人、映画「Shall we dance?」を見て興味を持つ人など、きっかけは様々。だが、どこの教室も男性が少ないのが悩みの種だとか。

「社交ダンスは大人のたしなみ。男性が女性をエスコートする社交場のマナーもきちんと教えています」という浅岡先生。

とても70ウン才には見えない姿勢のよさとプロポーションに、思わず見とれてしまった。