謡(うた)え!琉球のココロ 三線教室

登川流関西 伊礼琉球民謡研究所 昭和南通 6-160 琉球國内 電話 06-6418-8041

ツン、テン、トン、テン、んかぁ~しぃことぉ~ばぁに…のんびりと、心に染みる旋律。10人あまりが向き合い、三線(さんしん)を爪弾いている。目の前に広げたのは「工工四(くくし)」と呼ばれる譜面。ギターのタブ譜のようなものか。

尼崎教室が開かれる「居酒屋レスト琉球國」では毎週土日の夜、伊礼先生(写真上)のファミリーバンド「サンクルバーナー」による民謡ショーが開かれる。

「工工四だけ見ててもだめなわけさ。ちゃんと耳で聴かないと」「指の離しが早いから1音1音が切れる。もっとつながるように弾きなさい」

先生の伊礼哲さんは、関西を中心に活動する琉球民謡の歌手。重鎮・登川誠仁氏の門下で、尼崎、神戸、大阪に教室を開き、計40人の生徒を抱える。

10年前の「島唄」のヒット、最近の沖縄ブームもあって、三線を弾きたい人はどんどん増えているという。

毎週土曜日(月謝5000円)の尼崎教室は小3から60歳代まで、ほとんどがキャリア1年前後。伊礼さんのアドバイスを受けながら、自分たちでも教え合い、助け合う。

春にはライブハウスでの発表会、年末には「大忘年会」と銘打った、門下のおさらい会。打ち上げの泡盛三昧も、もうひとつの楽しみだ。