尼崎クルージングプロジェクト vol.2 尼崎現地調査の回

2001年5月からスタートしたあまけんのプロジェクト。もっと尼崎の運河を楽しんでもらえるよう現在、クルージングツアーを企画中です。今回は実際に船に乗り込み、運河の現地調査をしました。

尼崎の運河を調べつくす

クルージング…といっても、爽やかな風は吹かない。透きとおるような青い海、それもない。どこか鉄くさい工業地帯アマを船で行こうぜ!!というクルージングを夢見て現地調査。10月22日、午後1時30分。築地の船だまりからあまけんメンバー4人が乗り込んだのは「第二築地丸」。船長は、尼崎漁業組合組合長である後藤剛さんだ。

旧左門殿川を抜け、遠くに湾岸線が見えてくると尼崎港第一、二閘門が現れる。2002年秋にリニューアルを終えたばかり。全国でも珍しいパナマ運河方式らしい。築地丸が近づくと、その重厚な扉はゆっくりと両側へと開き始めた。ゴゴゴゴ…隙間からは水が溢れ込む。あっ、危な~い!み、水がこっちにくるぞ~!!映画でいえば、インディージョーンズ。しょっぱなからテンションは最高潮である。

外海に出て視界は一気に開けた。湾岸線をくぐると左手に広がるのは石油タンク群。金属片を積んだ大きな船も見られた。船を沖のほうまで走らせると、一面の埋立地。ここには小さな木が植わっていて、将来的には海辺に森を作ると聞いた。

尼崎港
大型タンカーとパイプ群は絶景!
尼崎閘門
閘門オープンの瞬間
東高洲橋
ツアーの時にはぜひとも開閉させたい

水の街ベネツィアとまではいかないが、尼崎の運河はいたるところに張りめぐらされていた。開閉式の橋や国内最大規模の閘門もあり、あと足りないものは雰囲気だけという感じ。釣りをしている人もちらほら見られたし。水質もいくらか良くなっているのではないだろうか。私たちでクルージングに似合うようなきれいな川、きれいなまちづくりができたらと思った。■北中里佳