南部再生第7号:もくじ
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nanbu walker

「論」にご登場いただいた東洋精機渡邉社長からのご提案「尼崎の観光コース」。さっそく東洋精機までJR尼崎駅からぶらりと歩きました。今回のnanbuwalkerではこのコースの目玉となる木造工場の魅力をご紹介します。

木造工場を見てきました。

外観は何の変哲もない古い建物ですが…
中には味わい深い煉瓦積みがあったり…
天井から光が差し込む風格!戦時中に作られたこの建物は当時鉄が不足していたため、ふんだんに木材を使って建てられたそうです。さすが産業遺産と言われるだけのことはあります

 関西の一大ターミナル駅として定着しつつあるJR尼崎駅。東洋精機は駅から南東へ徒歩10分のところ。この界隈、きれいに整備された道路から少し外れて路地に入ると、古きよき下町の雰囲気を味わうことができます。

 さて本題の木造工場。敷地の北端に緑に囲まれ建つ工場建屋は、独特の雰囲気があります。渡邉社長のご好意で特別に中を見学させていただきました。外から見ると今にも壊れそうなこの建物。内部は本当にすごいんです。高さ3mはある巨大な木の扉を開き中に入ると、規則的に組まれたトラスの隙間から光が差し込んでいます。木製トラスからは重厚なクレーンが吊るされ、まるで映画のセットにまぎれ込んだような錯覚に襲われました。

 「このあたりに座り心地のいいソファーを置いて、こっちは厨房に。音響も良さそうやし、ええハコになるなあ」と思わず想像を膨らませてしまいます。

 観光コースにはやっぱり核となる施設が欲しいものです。「工場や倉庫を活用してまちの活性化に」なんて話はよく聞くのですが…。淡い期待を抱いてしまいます。