南部再発見 ケナフ畑4年目の春

ケナフ(学名:Hibiscus cannabinus)。アフリカ西部原産のアオイ科フヨウ属の一年草。二酸化炭素の吸収量が森林の4倍以上といわれ、花はジュースやアイスクリーム、葉は天ぷら、そして茎は紙や炭になるという。捨てるところがないこの植物を、何と尼崎南部地域でも栽培しているとの情報が寄せられました。

訪ねたのはプラザ道意。国道43号から程近い、住宅地のなかにありました。ちょうど近所の保育所の園児たちが紙すきに挑戦中で、卒園式の招待状をつくろうと慣れない手つきで木枠を振るっているところでした。「何か楽しめることを、と始めてみたらいろんな人が集まってきまして…」園児たちを見ながら目を細めるのは、あまがさき道意ケナフの会の会長を務める吉田さん。毎週木曜、もともと公民館だった約100坪の敷地に畑づくりの上手い人、すいた紙から花細工をつくる人など、様々な特技を持つ人たちが集います。最近は学校や老人ホームからの訪問が多く、時には出張することもあるそうです。「今年も3000粒の種が市内各地で栽培されます。ケナフを中心に、人のつながりが広がっていくといいですね 」プラザ道意のケナフ畑は、4回目の春を迎えます。

あまがさき道意ケナフの会

現在会員83人。毎週木曜10:00~16:00に活動中。