南部再発見

尼崎南部の「意外と知らない」情報をできる限りお届けします

前回のあらすじ

「尼崎の運河にメダカがいる」という情報を聞きつけ、築地の船溜まりにワナをしかけたのだが、捕まっていたのはハゼのこども(通称どんこ)だった。本当にメダカはいるのか!?

前回ご紹介した「運河にメダカが!?」には、多くの方々から期待と疑惑の声がよせられました。そんななか、漁業組合から「メダカをつかまえた!」という天の声が。急いで船溜りへむかうとあの淡水魚図鑑のなかで見た念願のメダカ様が待っていたのです。しかしよく見てみると図鑑よりもやや腹が出ている。おそらく子持ちか中年太りだろうと、自分を無理矢理説得し「運河にメダカはいた!」と大騒ぎしていました。

…とはいえ、やはりあの腹のふくらみと真相が気になり、県立「人と自然の博物館」へメダカの写真を送りました。

「写真から判定する限りカダヤシだと思われます。尻ビレで判定するのですが、この写真で判定しろというのは無茶です。正しい判定にはホルマリンかアルコールの標本がいります」とシビアなお答えをもらいました。

「船溜まりのような海水と淡水のまざりあう場所(汽水域)にはカダヤシというメダカによく似た魚もいるため、混同されることが多いのですが…」

カダヤシ

原産国北アメリカ 「蚊絶やし」の名の通り1916年ころよりボウフラ退治のために日本に移入。メダカと生息環境が重なるが、水質汚染に対する耐性は強い。卵胎生魚

卵胎生魚? あの腹のふくらみ…?いやそんなはずない。まだまだ船溜まりでメダカ様を待つつもりです。みなさんの情報お待ちしています。